突然のF1引退発表でレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーを怒らせてしまったマーク・ウェバーだが、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はF1引退発表に際してウェバーが取った行動を支持している。
ウェバーが何の前触れもなくホーナーにチーム離脱を知らせたのは27日(木)午前のことだった。ウェバーの2014年ル・マン24時間レース復帰を伝えるポルシェの発表までわずか1時間のタイミングである。
こうした発表の流れに、ホーナーは「遺憾」の意を表明。そんなホーナーと逆に、ウェバーと親しい友人であるバトンは、イギリス『The Sun(サン)』紙上でウェバーを次のように支持している。
「僕が聞いた限り、マークはすべてを正しく処理したよ」
バトンによれば、現代においてウェバーとポルシェが行ったような内容の発表は困難だという。なぜなら、例えばウェバーがレッドブルの工場で従業員たちにチーム離脱を知らせると、間違いなくツイッターで情報が拡散してしまうからだ。
ウェバー自身も27日、同様のことを次のように言っている。「話が広まってからでは発表の意味がなくなってしまうよ。そう思わないか?」
その意見にバトンも賛成だ。「彼の言葉から、チームオーナー(ディートリッヒ・マテシッツ)は承知していたことが分かる。それに、チームにはちゃんと発表の5分前に知らせているじゃないか」
「彼は素晴らしい才能の持ち主で、キャリアも申し分ない。いつだって言いたいことははっきり言う人間だ。近ごろのF1には、あまりいないキャラクターかもしれないね」