2014年シーズンのF1マシンが重量化するようだと、ドイツ紙『Bild(ビルト)』が報じた。同紙のフランク・シュナイダー記者は、来季から導入されるV6ターボエンジンとそれにともなうエネルギー回生システム(ERS)およびバッテリーにより、2014年のマシンが50キログラムは重くなるだろうと指摘している。
これについて、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、「間違いなく大きな変化になるだろうし、走り方もかなり変わると思う」とコメントしている。
しかし、これは「50キログラム」という単純な計算だけでは片付けられないかもしれない。
現行のV8エンジンの重さは95キログラムであるのに対し、来季のV6ターボエンジンは重量のあるエネルギー回生システムのバッテリーを除いた状態で約145キログラムにもなるといわれている。
一方で、燃料タンクは大幅に小型化される見込みだ。なぜならば、現在のクルマが燃料を最大150キログラムまで搭載してレースをスタートするのに対し、来季からは規則により各レースにつき100キログラムまでしか燃料を使用できなくなるからだ。
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティングも「これは大きな変化だ」と述べている。
2014年からクルマの最低重量も640キログラムから660キログラムへ変更されることが決まっている。