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ロータス、トップ争いをする姿を見せたい/F1イギリスGPプレビューまとめ

2013年06月27日(木)10:38 am

ロータスのキミ・ライコネンとロマン・グロージャンが、シルバーストン・サーキットで行われるF1イギリスGP(6月30日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:最近の2レースはチャンピオン争いにとって打撃になりましたが、その点は心配していますか?

ライコネン:当然、良くはないし望んでいたような結果じゃない。この2戦は攻撃というより生き残れるかどうかだった。そんなのは誰も望まない。だけど、モナコもモントリオールもストリート・サーキットで、F1で行くほとんどのコースとかなり違うし、不確定要素も多い。この2つは、どうなるか決して分からないコースだ。でも、もう結果は出たし、少なくともポイントは取れた。

Q:パーマネント・サーキットに戻ることは明るい材料でしょうか?

ライコネン:シルバーストンはもっと普通のサーキットだし、今年ここまで、ほかのパーマネント・サーキットではどこもまあまあ良かった。このパッケージ本来の順位に戻れない理由はないよ。とにかくあせらずに、週末通して全力を尽くさなきゃいけない。そうすれば1歩1歩トップに追いついていけるはずだ。

Q:シルバーストンは、難しいコースですか?

ライコネン:シルバーストンは、長くて流れるような高速コーナーと高レベルのダウンフォースで決まる。カレンダーの中でも特に高速のサーキットだ。すごくやりがいがあって、滑らかに続くコーナーを走るのはかなり楽しい。新しいパーツが役に立つといいね。特に高速コーナーで。そうなれば、いい週末になる可能性もある。

Q:シルバーストンは気に入っていますか?

ライコネン:そうだね、シルバーストンに行くのはいつだっていい気分だ。レースには最高の場所だし、キャリアの最初の頃から好きなサーキットだった。かかわりも長い。フォーミュラ・ルノーを始めた1999年と2000年には、あそこが国際的なレースキャリアの土台になった。それ以来、シルバーストンでのレースはいつも楽しかった。どうしてかは分からない。あそこへ行くたびに、懐かしい気持ちになるせいだろう。

Q:シルバーストンでは2007年に優勝し、全部で5回表彰台に立っています。この場所ですべてがうまく運んだ時はどんな感じがするのでしょうか。

ライコネン:シルバーストンで優勝するのは、本当にいい気分だ。すべてを完ぺきにやらなければならない。フォーミュラ・ルノーで優勝し、F1でも2007年にフェラーリで勝った。また優勝できたら最高だろうね。ファクトリーもすぐ近くだ。そうなったらきっと素晴らしいお祝いができるだろう。

Q:イギリスの夏について、どう思いますか?

ライコネン:シルバーストンはいつも風が強い。雨が降ることも多いね。去年の予選もそうだった。コースコンディションがあっという間に変わって、クルマのセットアップがさらに難しくなる。前を走っているなら、当然安定したコンディションが一番だ。でも、あまり気にならないよ。天気も、イギリスでレースする楽しみの一つだ。どんな天気になっても、レースウィークは楽しいと思うよ。

Q:チームの調子はどうですか?

ライコネン:チームは、ホームレースに向けて競争力のあるクルマに仕上げようと100%努力している。シルバーストンはファクトリーから一番近くにあるサーキットだから、いい結果を出して、ファクトリーのスタッフや毎年応援に来てくれるスタッフの家族みんなとお祝いができるといいね。

Q:シルバーストン・サーキットの印象を聞かせてください。

グロージャン:最高のコースだね、(ロータスの2013年型)E21に合う高速コーナーもたくさんある。今回はシルバーストン用にアップデートを持ち込むんだ。チームにとっても僕にとっても(現在の居住地)ホームレースだから、きっとたくさんの応援をもらえると思う。2011年にはGP2で優勝した場所だから、ほんとに大好きな場所さ! F1デビュー戦のシルバーストンでもポイントを取れたから、この感じを続けたいよね。

Q:シルバーストンが多くのドライバーに好評を得ている理由は何でしょうか?

グロージャン:シルバーストンはチャレンジングだけど、感じのいいコースなんだ。シーズンを通して考えてもかなりの高速コースだし、マゴット、ベケット、チャペルの3連続コーナーのような、伝説的なコーナーもある。あのコーナーを走り抜けるのはものすごく気分が良くて、あの感覚を早くまた感じたいよ。サーキットのすぐ近くにファクトリーがあるから、チームにとっては本当に特別なグランプリでもあるんだ。レースチームだけでなく、ファクトリーのみんながレースを観に来てくれるからうれしいよ。僕たちがコースに出られるのはみんなの努力のおかげだし、本当にすばらしい仕事をしてくれて、いつだって全力で働いてくれている。レースの後にファクトリーに行く予定なんだ。できれば、銀色に輝くものを持って行かれたらいいね。

Q:シルバーストンの週末で難しい点は何でしょうか?

グロージャン:去年は週末の間ずっと天気が悪くて路面がぬれていたんだ。でも、イギリス人にしてみたら驚くようなことでもないんだよ! 僕は今、シルバーストンのすぐ近くに住んでいて、定期的にエンストン(ファクトリー)に行けるってことは天気の変わりやすさもよく知っているってことなのさ。イギリスの夏は最高なんだけど、簡単には見つからないのが難点なのさ!

Q:F1カナダGPでは、どうすればもっと良かったと思いますか?

グロージャン:特に言うこともないかな。モントリオールでは2セット目のタイヤが合わなくて、もしうまく機能させることができなかったらそれはレースが難しくなるってことなんだ。僕たちはいい戦略を立てていたし、レースの序盤はそれがきちんと動いていた。ミディアムタイヤの温度をレース開始当初の温度まで上げられてからは、いい追い抜きができるようになったよ。つまり、そのとき僕たちがポイントを争える位置にいたということだから、グリッド後方からレースをスタートしたことを考えれば悪くなかった。でも、スーパーソフトタイヤに履き換えたら、とたんにうまくいかなくなったんだ。使ったタイヤセットがとにかく合わなくて、10周もしないうちにタイヤが機能しなくなって、本当にびっくりした。その後は、ソフト側タイヤとの戦いだった。新しいミディアムタイヤに履き換えたら、予選並みに攻められるようになったよ。それでも、最後のセットもうまく機能してくれなかったから、レースの最後までいまいち満足できなかった。

Q:次の5戦はいよいよヨーロッパでのレースとなりますが、何か違いはありますか?

グロージャン:時差ぼけがないからよく眠れる。いいことだね! 移動や時差調整で時間をとられないから、ミーティングの時間も短めだね。この先の数戦は、F1に詳しい情熱的なファンがたくさんいるいいサーキットでのレースが続くんだ。いいショーを見せたいし、できればロータスF1チームがトップ争いをする姿を見せたいね。

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