シャルル・ピック(ケータハム)の将来はルノーと強く結びついていると、マネジャーのオリビエ・パニスが明かした。
23歳のピックは2013年シーズン開幕前にマルシャからケータハムに移籍したが、パニスによるとこの契約は「長期に渡るもの」であるという。
しかし、長期契約がすなわち2013年シーズン終了後もレースシートが安泰ということではない。
46歳になった元F1ドライバーのパニスは、ピックがルノーと親しい関係であることに触れた。ケータハムはルノーと2014年以降のエンジン購入契約をまだ締結していない。
ここまでのピックの成長についてパニスは「将来本物のスターになれるチャンスがあるように思う」と賞賛し、『f1news.ru』に対してこう続けた。
「今はケータハムで走っているが、シーズン序盤はクルマが理想からかなり遠かったために、うまくいったとは言いがたい」
「しかし、シャルルはよくやってくれていて、チームとの関係もいい。クルマのペースをあげることにも貢献している」
パニスは、ピックがルノーに「主要なスポンサー」を確約する存在であるとし、ピックにとってもルノーは「彼の将来にとって非常に重要」であると話している。
「ケータハムと長期契約を結んでいる。しかし、今はチームとルノーのエンジン供給契約締結を待っているんだ」
ピックのレースシートはチームへの持ち込みスポンサーのお陰であり、ピックはペイドライバーだとする声を、パニスは「ナンセンスだ」と一蹴する。
「私がF1で走り始めたときも、エルフやジタン・ブロンドといった企業が私に出資してくれた」
「つまり、これまでのF1でも誰もがそういったスポンサーのようなものをもっていたが、それについて誰も何も言わなかった」
「もちろん、あの頃にも資金力でF1を走っている実力不足のドライバーはいたものだ。しかし、2013年も誰もが何らかの形でチームに資金を持ち込んでいるが、グリッドは実力者ぞろいじゃないか」とパニスは締めくくった。