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「テストゲート」判決を批判するフェラーリ

2013年06月24日(月)12:29 pm

メルセデスAMGの秘密テストに対する処罰が軽いとフェラーリは痛烈に皮肉っている。

メルセデスAMGが今季型F1カーを使ってピレリタイヤのテストを行った件に対し、FIA(国際自動車連盟)の国際法廷は同チームに対して今年の若手ドライバーテストの実施を禁止するとともに、戒告処分を与えた。チームは主張がおおむね認められたとして、この処罰を受け入れるとしている。

この秘密テストに対してフェラーリと共に抗議を提出したレッドブルは、チーム代表のクリスチャン・ホーナーを通して国際法廷の決定を受け入れる態度を示した。

「処罰はわれわれが決めることではない」とホーナーは話している。

「国際法廷が決めることであり、決断は下された」

一方フェラーリは、ルール違反を犯しながら「実質的に無罪放免」になったと公式サイトの名物コラム「跳ね馬のささやき」で強く批判している。

「自分で裁判長に処罰を提案し、手の甲を軽くはたくとか、そういう軽いものにしてしまえばいいようだ」

メルセデスAMGが参加を禁止された若手ドライバーテストは7月17日から3日間シルバーストンで行われるが、「跳ね馬のささやき」は、このテストが終わっていたら「(メルセデスAMGは)年末のディナー開催を禁止されたのだろうか?」と皮肉っている。

メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、イギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に対し、今回の問題を「汚点を残さずに」切り抜けたと話した。

今回の責任を負って職を失うのではないかといううわさもあったブラウンだが、次のように語っている。「法廷の決定が違うものだったら、どうなっていたのかは誰にも分からない。私は雇用されているチームの一員にすぎないから、状況は変わることもある」

国際法廷はメルセデスAMGでと共にピレリも戒告処分とした。『Telegraph(テレグラフ)』紙は、有罪とされたことでイメージが損なわれたとしてピレリが「FIAを訴える可能性もある」と伝えている。

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