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「F1ドライバーになりたいなら早くヨーロッパへ」と中野信治

2013年06月21日(金)9:53 am

自身7回目となるル・マン24時間耐久レースにDelta-ADRから参戦する中野信治。1997年、98年はF1に参戦した経験を持つものの、今では自分自身でチームやスポンサーと交渉している。今回のル・マンも数カ月にわたり一日のうち20時間以上をシート獲得にむけて動いていたことを、TopNewsのインタビューで明かした。

「昨日今日、交渉を始めてシートを獲得したというわけではなく、ル・マンに出るために日々交渉を続けてきました。このために半年近い時間を費やしました。すべての僕の持っている時間、1日24時間という中で20時間近く、昼も夜も関係なく、ずっと交渉を続けてきました。その結果、かたちにすることができました。僕を支援してくださっている方たちの力があってのことなので本当に良かったです。またサーキットに戻れる、ドライバーに戻れることをうれしく思っています」

「これまで紆余曲折あって、交渉といってもヨーロッパの方を相手にするのは本当に大変です。(日本の)夜中にチームと交渉して、昼間はスポンサーと交渉して、朝夜関係なくやって、途中打ち止めされるときもありました。いっそうのこと、あきらめたほうが楽だなって思ったこともありました。ただ、ここでやめてしまうと、今までやってきた意味がすべてなくなってしまうので、一生懸命やってきて良かったです」

「それだけのために多くの時間を費やして、これでもかというほど特化して交渉をしてきました。僕の人生にとって非常に意味があるものだと思ってやっています」

中野が今一番やりたいことはル・マン24時間レース。そのシートを獲得するためには、半年にも及ぶ厳しい時間を過ごす覚悟があるという。

「今一番やりたい舞台は、ル・マン24時間です。そのことで必要なことは自分自身が動いてやらないといけないので、毎年、半年も厳しい時間を過ごさなければなりません。覚悟をもって、特化してゆけば可能になることがたくさんあると思います」

そんな中野が、F1を目指す若手ドライバーにむけてアドバイスを送った。

「F1を目指すなら、早くに向こうに(ヨーロッパに)行くべきだと思います。そんなチャンスがないというなら、まずゴールを決めて自分で動くことから始めることです。時間がないというなら、24時間のうち23時間を使うことです。実際に僕がやっているので、若いドライバーができないわけがないと思います。交渉をちゃんとして、スポンサー活動などをやっているうちに、少しずつチャンスが開けてくると思うのです。そのような精神を忘れて欲しくないって思っていますし、自分で道を切り開いていくということを分かって欲しいですね。僕よりも能力がある若いドライバーはたくさんいると思います。そういうドライバーたちが、僕と同じようにチャレンジすると、もっといろんなことが見えてくると思いますし、広がってくると思います」

「気迫、執念、信念が必要となります。F1に登りつめたら、チーム内で戦いがあるのです。それに勝てる力が必要となってきます」

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