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ロータスに新共同オーナー。インフィニティ・レーシングが株式を取得

2013年06月19日(水)11:14 am

ロータスF1チームが新たな共同オーナーを迎えることを発表した。同チームのオーナー企業であるジェニイ・キャピタルが、チームの株式の35パーセントをインフィニティ・レーシングに売却したものだ。

インフィニティ・レーシングはアメリカのヘッジファンドマネジャーをはじめ、産油国であるアブダビの皇室やアブダビを拠点とする多国籍企業などの投資家グループによる共同事業体だ。

ロータスF1チームは、これまでその株式の100パーセントをルクセンブルクに本部を置く世界的投資企業であるジェニイが所有していた。今回の株式一部売却によりジェニイの持ち株は65パーセントに下がるものの、今後も筆頭株主としてチーム運営に携わってゆくことになるとともに、ジェニイの共同設立者であるジェラルド・ロペス、さらに同社のCEOであるエリック・ルクスもロータスの取締役会メンバーとしての職務を引き続き担当することになる。

今回の株式譲渡にあたり、関係者が次のようなコメントを発表した。

ジェラルド・ロペス(ロータス/チーム会長)
「インフィニティ・レーシングの中心人物たちは非常に優れた専門知識を有しているとともに、高品質のテクノロジーの開発と供給において素晴らしい実績を持っている。このパートナーシップにより、今後環境に配慮したレースを目指すF1において、より中心的な役割を示すことになるKERS技術に関してロータスF1チームがその競争力を増強することが期待できるとともに、チームのブランド力も高めることができ、さらに大型のスポンサー獲得のチャンスも広げてくれるだろう」

マンスール・イジャス(インフィニティ・レーシング/副会長)
「ジェラルド・ロペスやエリック・ルクスが率いるジェニイ・キャピタルは、ロータスF1チームをF1におけるトップチームと肩を並べ、常に優勝争いができる力をもったチームだ。エンストンが開発した今季型車や力量のあるドライバーたちがもたらした結果がこれを証明している。チームCEOのパトリック・ルイス、チーム代表のエリック・ブーリエはロータスの長い伝統を引き継ぎ、F1における強豪チームとしての地位を再確立した。このナンバーワンを目指して前進を続けるチームの一員となったことを誇りに思う。エンストンの技術者たちは地に足を付け、パフォーマンスを追求しようとする姿勢を持ち、ロータスF1チームを今日のF1においてタイトル争いができるチームにしようと目指しており、このチームの精神に満足している」

エリック・ルクス(ジェニイ・キャピタル/CEO)
「ジェニイ・キャピタルはインフィニティ・レーシングとロータスF1チームのパートナーシップについて発表できることをうれしく思っている。これにより、われわれはさらに成長を続け、表彰台を狙い続けることができる。ジェニイ・キャピタルが2009年の12月にチームを買収して以来、われわれはエンストン本部のインフラを整備するとともにこの組織の価値を高めることに専念し続けてきた。ロータスは毎年進歩を果たしてきており、コンストラクターズタイトルを狙うために、これを支援してくれる適正な投資家が現れるのを待っていた。インフィニティ・レーシングは、技術的な専門性に加え、世界の主要な市場に重要なスポンサーを抱えており、この目標の達成に向けての正しいパートナーだ。このワクワクするような活動を続けるために、インフィニティ・レーシングとともに働けることを楽しみにしている」

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