マーク・ウェバー(レッドブル)は、前回の優勝の地であるF1イギリスGP(6月30日決勝)を前に、しばらく遠ざかっている勝利への気持ちを新たにしている。
2014年以降のレッドブルとの契約更新が疑問視されているウェバーは、シルバーストンで行われた過去3回のグランプリうち2回で優勝しているが、昨年のイギリスGP以来、勝利の女神はウェバーを見放している。
そして、ウェバーのチームメートであるセバスチャン・ベッテルは、2013年シーズンですでに3勝を挙げている。
ウェバーはブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に「勝利が僕のもとに舞い込むのを待っている」と話し、こう続けた。
「なんの問題もない週末をおくりたいだけなんだ」
ウェバーのアキレス腱だったレーススタート時の問題は2013年シーズンに入ってから改善されている、とウェバーは語る。
「スタートはかなり良くなってきているよ。チームに心から感謝したい。でも、改善できるところは常にあるものだからね」
ウェバーが成績向上に意欲を見せる一方で、ウェバーの後任には複数のドライバーの名前が挙がっている。そのひとりキミ・ライコネン(ロータス)について、2人の元ドライバーが語っている。
ゲルハルト・ベルガーは「ああ、私はキミが好きだね」と『Osterreich(オーステライヒ)』に語っている。
「キミは最高にクールで、昨年は復帰するなり好成績で私を驚かせてくれた。キミは素晴らしい候補者だね」
現在はフィンランドの『MTV3』でコメンテーターを務めるミカ・サロも「ライコネンを巡ってたくさんのうわさが流れているが、レッドブルに移籍するのは当然の流れだと思うね」とベルガーに同意し、こう話した。
「(レッドブルは)ラリーやモトクロスのようなキミの趣味にも寛容だろう。しかし、彼の決断を予想するのは難しい」
「数多くの候補者のなかで、キミは最高のドライバーのひとりだろう」とも、サロは話している。