ウィリアムズの新人バルテリ・ボッタスの契約延長について今週チームから発表がなく、ボッタスの母国フィンランドのメディアをがっかりさせている。
フィンランドの首都ヘルシンキで記者会見が催され、チーム代表のフランク・ウィリアムズとボッタスが出席することになっていた。
先日、フランク・ウィリアムズの娘であり副チーム代表のクレア・ウィリアムズが「私たちのチームには未来のF1チャンピオンがいるということを確信しました」とコメントしたこともあり、リポーターたちは誰もがボッタスの2014年以降の契約更新が発表されるのではと考えていた。しかし、会見では契約更新の発表はなかった。
ボッタスはテレビ局『MTV3』にクレア・ウィリアムズのコメントについて聞かれると、「そうだね、良い響きだよ! (ウィリアムズに残留)できたらいいよね、期待するよ」と話している。
またボッタスは、契約更新について心配していないとも述べた。
「契約のことばかり考えていても意味がないよ。僕ができることはレースに集中してベストを尽くすだけさ」
F1で1年目のボッタスだが、ウィリアムズでのデビューシーズンはチームの競争力が劣り、レースで結果が出せず苦しんでいるのが現状だ。しかし、チームメートのパストール・マルドナードと比べても遜色(そんしょく)なく、先週のF1カナダGPでは路面がぬれた状態での予選では3位に入って見せた。
「カナダでは自分の実力を見せることができたから、良かったと思うよ。15位じゃ何をやっているのかアピールするのは難しいからね」
「F1のシートにふさわしいという証明になることを願うよ」
フランク・ウィリアムズも、ボッタスをドライバーに迎えて満足していることを認めており、「バルテリは大した若者だよ」と話していたことを『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙が伝えている。