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極秘タイヤテスト問題でF1競技委員長が交代のうわさ

2013年06月15日(土)8:43 am

極秘にタイヤテストを行ったメルセデスAMGは、FIA(国際自動車連盟)のF1競技規則だけでなく、チーム間の紳士協定も破っていたとドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が報じた。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、「2013年テスト協定」という文書を公開しており、そこには、問題のメルセデスAMGチーム代表ロス・ブラウンを含む全11チーム代表の署名がある。

この文書には、ピレリが2014年タイヤの開発テストを望んだ場合、いかなるテストも全チームからなるテスト委員全員とFIAの承認を得なければならないとあり、これに全チームが合意したことを示している。

「この文書で、メルセデスAMGの信用に対して大きな疑問が浮かび上がる」と『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は報じた。

一方、この「テストゲート」によってブラウンがチーム代表の座を失うのではないかと言われているが、F1の競技委員長を務めるチャーリー・ホワイティングの地位も危うくなっているのではないかと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。

メルセデスAMGは、ホワイティングの指示を仰ぎ了解を得てテストを行ったと主張。このためFIA会長のジャン・トッドは、ホワイティングに代わってトロ・ロッソの技術責任者だったジョルジオ・アスカネリを競技委員長にしようとしているといううわさがある。

イタリア人のアスカネリは、かつてマクラーレン時代にアイルトン・セナの担当エンジニアを務めたことでも知られる経験豊富なベテランエンジニアだ。

しかし、このうわさについてあるパドック関係者は、次のように話したという。「トッドがそんなことをするとしたら、これ以上愚かなことはないだろう」

「チャーリーは世界一難しい仕事をしており、それをうまくやっている」

このタイヤテストをめぐるFIAの聴聞会は6月20日(木)に行われる。ここでピレリも責任を追及されることになるが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、裁かれるべきはメルセデスAMGだという立場を明確にしている。

「われわれが問題にしていることとピレリとは無関係だ」というホーナーのコメントを『Mirror(ミラー)』が伝えている。「問題は、現競技者が、現在のマシンを使用するというルール違反を犯したことだ」

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