22日(土)に決勝がスタートするル・マン24時間に向けて、本番と同じサルテ・サーキットでのテストを終えた井原慶子(ガルフ・レーシング)が、「完走・表彰台を目指していきます」とTopNewsの取材で語った。
9日に行われたテストはあいにくのウエットコンディション。また、トラブルの兆候もあり、井原がまともに周回できたのは2周のみだったという。
「コンディションは雨で、私は午前中に2周しか乗れませんでした。あまりの大雨に途中で中断しましたが、2周走行している中で、ちょっとした駆動系のトラブルの兆候がありました」
「午後になってチームメートが乗った際、駆動系のトラブルがひどくなり、クルマが戻って来られなくなったので、テストはそれで終え、切り上げてしまいました」
本番直前でのトラブルではあったが、原因はつかめており、来週末のル・マン本番に向けて心配はしていないと井原は語る。
「だいたい要因は分かっていて、サーキットからファクトリーへ(マシンを)持って帰って直しているので、日産のエンジンは好調ですし、まったく問題はないと思います」
また、テストでの周回数不足についても、昨年に1シーズン戦ったことで蓄積されたデータが役に立つという。まだセットアップは決まっていないが、来週のテストで進歩できるとはずだと井原は話している。
「去年1年間データ収集してきて、基準になるデータはあるので、開発は進めやすくなっています。(セットアップが)決まってはいませんが、来週のテストでは前に進むのではないかと思っています」
「どこをセットしなければいけないのか分かっています。ル・マンはほかのレースとまったく違い、慌ててセットしても、ものすごくコンディションが変わり、最後まで残った者勝ちになると思うので、ステップ・バイ・ステップでやっていきます」
昨年は1人目のドライバーがクラッシュし、井原は決勝を走ることができなかった。そのため、まずは完走を目標に、表彰台を狙っていきたいとレースに向けた抱負を語った。
「まずは完走。もちろん表彰台の可能性も全くないわけではないので、完走・表彰台を目指したいと思います」
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