ポルシェAGは2014年シーズンからWEC(世界耐久選手権)およびル・マン24時間のLMP1カテゴリーへワークスとして復帰参戦することが明らかになっているが、そのために開発が進められている新型LMP1スポーツプロトタイプの初テストが、6月12日(水)に、ヴァイザッハのテストコースにおいて行われた。
この新LMP1カーについてはまだその詳細は明らかとされていないが、プロジェクトディレクターのフリッツ・エンツィンガーによれば、開発は順調に進んでいるといい、今回のテストも当初の計画より数週間早く実施にこぎつけられたという。
「このきわめて複雑な車両を一刻も早くサーキットに送り出すため、最大限に集中して作業に取り組んだ。その結果、さらなるテストおよび開発に充てるために数週間を稼ぐことができた。2014年から、レギュレーションは効率に最重点を置いたものになる。これにより、エンジニアたちの闘いはさらに興味深いものになると同時に、私たちにとっても、まったく新たな挑戦となる」、とエンツィンガーは語った。
今回のテスト走行は、ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルトによって行われたが、ベルンハルトはテスト後に次のように語っている。
「私は、すべてが白紙の状態からこのニューモデルの開発に関わってきた。今日、この生まれたてのLMP1カーを最初に走らせることができ、とても誇りに思っている。そして、すでにこの車両からは素晴らしい感触を得ることができた。これからの数週間、そして数カ月、友人であり同僚でもあるロマン・デュマと共にこの車両をテストしていくのが楽しみだ」
今後、このレースカーは、ベルンハルトとデュマの2人のワークスドライバーを中心に、世界各国のサーキットでテストが行われることになっている。
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