ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙は、メルセデスAMG非常勤会長を務めるニキ・ラウダが今週、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーと同チームのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコと膝(ひざ)を交えて話し合い、テストゲートに憤慨しているふたりの怒りを沈静化させようと試みたが、まったく効果がなかったと報じた。
今回の一件にほぼ沈黙を貫いているのがマクラーレンだ。
「わたしが思うに、彼らはメルセデス製エンジンを使っているし、来季もメルセデス側の善意を当てにしているからではないか」とマルコはF1の公式ウェブサイトに語った。
しかし、歯に衣着せぬ物言いで知られるザウバーの創設者ペーター・ザウバーは、「このテストが実施されたこと自体が理解不能だ」と『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』紙に述べている。
過去に3度F1王者に輝いた元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートもこれに同調し、『Sun(サン)』紙にこうコメントした。
「規則でテストが禁止されているのなら、白か黒かは明白だ」
フェラーリも当初はレッドブルの抗議に賛同していたが、チーム代表のステファノ・ドメニカリの見解はレッドブルほど批判的なものではなく、「怒ってはいないが、とても驚いている」と『Bild(ビルト)』に話した。
「でも、こういった駆け引きには関わりたくない」
「それに、タイヤについても話したくない。ファンにとって、退屈だからね」とドメニカリは語り次のように続けた。
「ファンは素晴らしいドライバー、そしてレベルの高いレースとレース展開を望んでいる。規則の第22条について1週間に及ぶ議論を聞きたいわけではない。それはこのわたしも同じだ」