NEXT...F1開催スケジュール

F1第7戦カナダGP予選、詳細レポート

2013年06月09日(日)3:38 am

2013年F1第7戦カナダGPが6月8日(土)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で2日目を迎え、現地時間13時(日本時間26時)から予選が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

【結果】F1第7戦カナダGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差、周回数など

セッション開始時の天候は小雨。気温16℃。路面温度は17℃。この前に行われたフリー走行3回目は、ガードレール修復作業によりセッション時間が30分に短縮されたことに加え、序盤はウエット状態となっていたため、各チームともドライタイヤでの走行は終盤にほんのわずかしか行えておらず、事実上この予選にはぶっつけ本番という形で臨むことになる。

ここで使用されるドライタイヤは、プライムがミディアム(白)、オプションがスーパーソフト(赤)の組み合わせとなる。予選セッション開始直前までは、路面のレコードラインはほぼ乾いていたが、開始直前にまた雨粒が落ち始めており、また波乱が起こりそうな雰囲気が漂い始めている。

セッションスタート。予選Q1は20分間で戦われ、17番手から22番手のドライバーがここで予選を終える。セッション開始と同時にコンディションが悪化しないうちにタイムを出しておきたいことから、多くのチームがスーパーソフトを装着してコースへと出てゆく。だが、路面は予想以上にぬれているようだ。ところどころでスピンするクルマも見られ、またほとんどのクルマがピットへと戻って雨用のインターミディエイトに履き替える。

10分経過。全員がタイムを出し終えた時点ではトップにセバスチャン・ベッテル、2番手にマーク・ウェバーのレッドブル勢がつけている。この時点では雨はほぼやんでおり、周回ごとに路面状況も改善されてゆくため、まだまだ順位の入れ替わりが起きそうだ。路面が乾いているところとぬれているところの差が大きいところがあり、まだドライタイヤに交換できる状態ではない。

Q1残り3分を切るあたりから、順位表の名前がどんどん入れ替わってくる。だが、ここへきてまた雨が落ちはじめた。この段階でノックアウトゾーンにいるドライバーたちにとっては不運な展開となってしまった。結局このままQ1終了。ここで予選を終えた17番手以下のドライバーは次の通り。

17番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、18番手シャルル・ピック(ケーターハム)、19番手ロメ・グロジャン(ロータス)、20番手ジュール・ビアンキ(マルシャ)、 21番手マックス・チルトン(マルシャ)、22番手ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケーターハム)。

Q1のトップ5は、1分22秒318を記録したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を先頭に、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の順だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から16番手がここで脱落する。再び雨の量が増え、路面は完全にウエット状態だ。ここでもほぼ全車がインターミディエイトを装着してコースイン。

セッション中盤、雨脚はだんだん強くなってきており、各ドライバーもクルマのコントロールにかなり苦労している。残り3分を切ったところではフェラーリの2台がいずれもノックアウトゾーンとなる11番手以下に沈んでいる。その後アロンソは5番手に順位を上げたものの、残り2分となったところでマッサがターン3でコントロールを失い、ウォールにクラッシュ。ここで赤旗が振られ、セッション中断となってしまった。

残り時間1分59秒からセッション再開。どのチームも最後の1アタックにかけるため、団子状態でコースへと入ってゆく。だが、この集団の最後尾につけてしまったジェンソン・バトン(マクラーレン)はチェッカーフラッグまでにフィニッシュラインを越えることができず、ラストアタックのチャンスを失ったままセッション終了を迎えてしまった。Q2で予選を終えた11番手から16番手は以下のとおり。

11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、12番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)、13番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、14番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、15番手エステバン・グティエレス(ザウバー)、16番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)。

Q2のトップ5は、1分27秒649のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)以下、マーク・ウェバー(レッドブル)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だった。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。この時点では雨はほぼやんでいる。まずはベッテルが1分25秒425でトップに立つ。2番手ハミルトンに続いて、初めてQ3に進んだバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が3番手タイムを刻んでいる。

残り3分を切り、Q3最後のアタック合戦へと入ってゆく。5戦連続でのポールポジションを狙うメルセデスAMG勢だが、再び雨が落ち始めたこともあり、2人ともタイムを更新することができない。結局このままQ3が終了。ボッタスがそのまま3番手の位置を守ってチェッカーフラッグを受けている。

Q3の結果は以下のとおり。
ポールポジションはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2番手ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、3番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、4番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手マーク・ウェバー(レッドブル)、6番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、7番手ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、 8番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、9番手キミ・ライコネン(ロータス)、10番手ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)。

9日(日)の決勝では、気温がだいぶ上がるとの予報もあるが、雨の可能性も残っており、また目が離せないレースとなりそうだ。

【写真】F1カナダGP金曜日(全30枚)

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック