F1カナダGPの予選後、スチュワードがキミ・ライコネン(ロータス)とダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)に2グリッド降格のペナルティーを科した。
カナダGPの予選Q2でフェリペ・マッサ(フェラーリ)のクラッシュによる赤旗中断になった後、残り約2分でセッションが再開される際、各車がピットレーン出口に並んでいた。しかし、数名のドライバーは前のドライバーの後ろに並ぶのではなく、横に並ぶ形になっていた。
このため、予選後にはライコネンとリチャルドのほかにも、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)がスチュワードに呼ばれ、審議対象になっていた。
ルールでは、ピットレーン出口に並ぶ場合、ピットの作業エリアがある部分よりもコース側にあるファストレーンに1列で並び、順番にコースインすることが義務づけられている。スチュワードはこの規定に違反したとして、ライコネンとリチャルドに2グリッド降格の処分を下した。
しかし、違反のあった順番にペナルティーが科されることから、予選9番手のライコネンに2グリッド降格が科された後に、予選10番手のリチャルドへペナルティーが科される形になり、ペナルティーによって11番手に降格したライコネンはリチャルドのペナルティーで1つ繰り上がって10番グリッドになるとみられている。