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ベッテルとロズベルグが「テストゲート」問題で激突

2013年06月07日(金)20:13 pm

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)のふたりのドイツ人ドライバーが、現在F1界をにぎわせている「テストゲート」事件に関して、6日(木)にそれぞれ全く逆の意見を述べた。

メルセデスAMGは、バルセロナでピレリとともに2013年型F1カーを用いてタイヤテストを行ったことで、シーズン中のテストを禁止したルールに抵触する可能性があるとして、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)により、国際法廷へ召喚されている。

そのメルセデスAMGのテストに対し、フェラーリとともに正式な抗議を行ったレッドブルに所属するベッテルは、メルセデスAMGがそのテストにより不正にアドバンテージを得たことは明らかだと考えている。

「重大な問題だと思うよ」と、『Suddeutsche Zeitung(ズードイチュ・ツァイトゥング)』紙に語ったベッテルは、さらに次のように続けた。

「テストで1キロメートル走るごとに有利になるよ。それにメルセデスAMGは、多分シルバーストン(第8戦F1イギリスGP/6月30日決勝)で投入されると思われるタイヤをテストする機会を得ていたんだ」

「これは、ほかのどのチームに対してもアドバンテージになると思うね」とベッテルは付け加えている。

だが、F1モナコGP(第6戦)で優勝を飾ったロズベルグは、実際にチームメートのルイス・ハミルトンとともにバルセロナのテストに参加していたものの、ピレリがそのテスト走行を完全に管理していたとし、ベッテルの意見に反論している。

「僕たちに言えることは何もないよ。だって彼ら(ピレリ)が僕たちに、あれとそれと、あれとあれをやって、と指示を出していたし、彼らのエンジニアが僕たちのプログラムを進めていたんだからね」

そう『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に語ったロズベルグは、次のように付け加えた。

「つまり、(あのテストは)僕たちが何かを学ぶためでも、何らかの判断をするためのものでもなかったんだ」

一方、ベッテルはF1チーム全体の合意が得られないことにより、ピレリが今週末のF1カナダGP(6月9日決勝)では単にテスト用タイヤを支給することに方針を変更したことについても、次のように非難している。

「(タイヤの)トレッドが完全に剥がれ落ちるんだよ。これはぼくたち全員にとって安全上のリスクがあることだ」

「それなのに、カナダみたいな高速サーキットで改良されたタイヤを使えないなんて、僕にはちょっと理解できないね」

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