マクラーレンのセルジオ・ペレスは、第6戦F1モナコGPで強引な追い抜きをしたことでライバルたちから強く非難されているが、所属チームであるマクラーレンは確固たる姿勢でペレスを擁護している。
元マクラーレンのドライバーでもあるキミ・ライコネン(ロータス)は、モナコGPでのペレスとの接触事故の後、ペレスを殴ってやりたいと語っていた。さらに、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)や、ペレスのチームメートであるジェンソン・バトン(マクラーレン)さえ、モナコでのペレスの行為に対して非難を行った。
だが、マクラーレンのスポーティングディレクターであるサム・マイケルは、4日(火)に行われたメディア向けのテレビカンファレンスにおいて、そのときのペレスの動きは異常なものでもなんでもなかったと次のように述べた。
「あのときペレスがとった行動は、ほかのどんなドライバーだってこれまでのキャリアにおいて、どこかでやったことがあるはずだ」
「厳しい攻めだったことは間違いない。でもF1というものはそうあるべきものだ」
今季、マクラーレンが序盤から不振にあえぐ中、初めてトップチーム入りを果たしたことで大きな注目を集めていたペレスも間違いなく苦戦を強いられていた。しかし,
オーストラリア出身のマイケルは、昨年までザウバーに所属していたペレスは、超が付くほど経験豊かなバトンとともに「かなりうまく」やっている、と次のように続けた。
「ペレスは才能のあるドライバーだし、現在の彼のレーシングスタイルに対しても、マクラーレンはそのやり方を支持している」
「チェコ(ペレスの愛称)が成長を続けてゆく限り、われわれは最大限支援してゆくよ」