フェラーリは、ピレリとルール違反のテストを行ったとして、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の調査を受けているとの報道に反論した。
つい最近まで、騒動の中心はバルセロナで今シーズンのクルマを使い、レースドライバーまで動員してピレリとタイヤテストを行ったメルセデスAMGのみだと思われていた。ところがFIAは、フェラーリが先日バルセロナでピレリと行ったテストの調査も開始したようだ。
フェラーリの広報担当レナート・ビジニャーニは、ブラジルの『O Estado de S .Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に「2シーズン前のクルマでテストを行うことに、何の問題もない」と述べた。
確かに今回のテストに使用されたフェラーリの2011年型車は現在、個人が所有しており、フェラーリのF1チームやテストチームではなく、コルセ・クリエンティ部門の管理下にある。
しかし、テスト走行を担当していたのは、フェラーリの開発ドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサだった。
フェラーリの広報担当者は、「わたしたちは今シーズンのクルマでテストを敢行したわけではない」とイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に語っている。
メルセデスAMGのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、このテスト論争について、これ以上コメントするつもりはないとしている。
ヴォルフはFIAの調査について、「一連の質問に対し、わたしたちは今週中に回答することになっている」と『Speedweek(スピードウィーク)』に述べた。