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ラウダ、ピレリのF1新タイヤ導入の遅れを受け入れる

2013年06月03日(月)16:12 pm

メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、F1カナダGP初日(6月7日)のフリー走行でテストを行ってから、新タイヤを導入するというピレリの決定を受け入れると述べた。

2013年のピレリタイヤに厳しいとされるメルセデスAMGとレッドブルは、ピレリに対しタイヤの変更を強く求めていた。その一方で、比較的タイヤに優しいと言われているロータス、フェラーリ、そしてフォース・インディアらは、ピレリが全チームの同意を必要とするルールにのっとるべきだと強く主張した。

カナダGPのフリー走行で新タイヤのテストを行えば、全チームから同意を得られるだろうとピレリは期待している。

「もちろん、この決断を受け入れるよ」とラウダは『Osterreich(エステルライヒ)』紙に述べた。

「つまり、全チームがフリー走行で新しいタイヤをテストする機会を与えられる。そのあと、次のシルバーストン(F1イギリスGP/6月30日決勝)で使用するか否かが決まるのさ」

レッドブルとメルセデスAMGはピレリに対し、カナダでテストされる新タイヤを根本的に見直すよう求めていたが、最終的にはタイヤ内部のベルト素材をスチール製からケブラー製へ変更する微調整のみにとどまると見られている。

「これにより、デラミネーションの問題が完全に解決されると確信している」とピレリ関係者はスペイン『Marca(マルカ)』紙に自信を見せた。

変更のバランスが難しかったと話すピレリタイヤのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』へ次のように胸の内を明かしている。

「だいたい想像つくと思うが、タイヤを変更しろと文句を言ってくるチームもあれば、変更することに対して文句を言うチームもいる」

「できる限り変更を最小限にとどめるように努力した。というのも、シーズン開幕前は全員が同じ情報を手にしていたわけだから、タイヤの使い方を理解していたチームを不利にしてしまっては不公平になるからだ」

一方で、ピレリに近い情報筋は、ピレリの2013年タイヤを使いこなす秘けつは、あえて左右のタイヤを入れ替えて装着することとの報道を否定した。

「2010年から、ピレリのタイヤが左右入れ替え可能であることは、周知の事実だ」

「ブリヂストンとは違い、構造的にこれが可能になっている」とこの関係者はスペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』に語った。

また、たとえタイヤを左右反対にはき、アドバンテージがあったとしても、その効果は多くても2周程度に過ぎないとこの人物は述べた。

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