小林可夢偉が、来シーズンにF1復帰を狙っていると語り、『KAMUI SUPPORT』で集まった募金を使わずにシートを獲得できた場合には、全額を返金すると発表したことを『gpguide.com』など海外メディアも報じている。
昨シーズン終了とともに、それまで3年間在籍していたザウバーのシートを失った可夢偉は今季、フェラーリと契約し、世界耐久選手権(WEC)にフェラーリのGTカー「458イタリア」で出走している。
だが、可夢偉の視線の先には常にF1がある。5月26日に決勝が行われたF1モナコGP(第6戦)のパドックにもその姿を見せていた可夢偉は、7月にロシアで予定されているイベントでのデモンストレーション走行に向けた準備として、フィオラノ・サーキットで初めてフェラーリのF1カーでのテスト走行も行っている。
「今後はシミュレーターに乗ることも予定に入っています」、と公式サイトで語った可夢偉のコメントも記事には引用されている。
「僕はやはり来年必ずF1に復帰したいと思っています」
しかし、もし募金を使わずにシートを獲得した場合、可夢偉はF1シート獲得の支援金としてファンから集めた資金全額を払い戻すと確約したことも伝えられた。
可夢偉は、ファンから集められた資金はまだ手つかずのまま銀行に預けられていると語るとともに、次のように続けていた。
「KAMUI SUPPORTでみなさまにご援助いただいたお金は、あくまでF1のシート獲得のために出していただいたものですから、今シーズンの活動では一切使っておりません。もし来年このお金を使わずにF1シートを獲得できた際には、みなさまにお返しするつもりです」