NEXT...F1開催スケジュール

インディ第6戦ベルアイル決勝1日目、琢磨はピットストップが裏目に

2013年06月02日(日)16:38 pm

伝統の一戦インディ500を終えたインディカー・シリーズ。6月は毎週レースが行われ、まずはデトロイトのベルアイルだ。決勝1日目の1日(土)は、ホンダのV6ターボを搭載するマイク・コンウェイ(Dale Coyne Racing)が勝利を手にした。7番手スタートから決勝に挑んだ佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は、19位に終わっている。決勝2日目は現地時間2日(日)15時30分、日本時間3日(月)4時30分にスタートする。以下、ホンダのプレスリリース。

アメリカの自動車産業の首都デトロイトで行われるインディカー・レースは、今年はダブルヘッダー開催となり、土曜日に最初の決勝レースが開催されました。ダウンタウンのすぐ北にあるベル・アイルに設けられたストリートコースで行われた70周のレースでは、マイク・コンウェイ(Dale Coyne Racing) が2位に12秒もの大差をつけて、圧勝でキャリア2勝目を飾りました。チームメートのジャスティン・ウィルソンも3位でゴールし、Dale Coyne Racingはドライバー2人がそろって表彰台に上がりました。ウィルソンは今年2度目のトップ3フィニッシュとなりました。

Honda インディV6ターボは今シーズン2勝目を挙げ、Hondaは昨年に続いてデトロイトで2連勝を達成しました。今日のHondaチームのパフォーマンスはすばらしく、7人ものドライバーたちがトップ10フィニッシュを果たしました。

全長が2.35マイルへと伸ばされたコースでは、ハードなブレーキングが必要なターン3で多くのオーバーテイクが見られ、ストリートレースでありながら順位変動の多いエキサイティングな戦いが展開されました。予選トップだったダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing) がエンジン交換のペナルティーによりグリッド降格となったため、2番グリッドからスタートしたコンウェイは、トップを走るライバルにプレッシャーを与え続け、コース上のバトルでトップの座を奪うと、徐々にリードを広げていき、最後はタイヤをいたわってスローダウンする余裕すらみせました。コンウェイはライバル勢を圧倒する完ぺきな勝利を達成したのです。

ウィルソンはレース終盤のすさまじいバトルを制して3位を勝ち取りました。最後のピットストップでタイヤ交換作業のミスがあったウィルソンは、2位フィニッシュのチャンスを失っただけでなく、ゴールまで10周となったところで背後にスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing) が迫るという厳しい状況に置かれました。ディクソンの後方にはさらに2人の強豪が続いており、小さなミス一つで大きく順位を下げる危機にさらされたのです。しかし、ウィルソンはディクソンの攻撃を封じ込め、表彰台の最後の一角を手に入れました。

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing) は予選8番手でしたが、フランキッティのグリッド降格の影響で7番手から決勝をスタート。レース序盤に2つポジションをアップして順調に戦っていましたが、1回目のピットストップに入るタイミングを1周遅らせたのが裏目に出て、燃料切れでコース上にストップしました。オフィシャルにリードされてピットに戻ることはできましたが、そのときにはすでにトップに3周もの差をつけられていました。それでも、少しでも多くのシリーズポイント獲得することと、明日の日曜日に行われる決勝2日目に向けたデータ収集のため、佐藤は走行を続け、19位でゴールしました。

佐藤琢磨(19位)
「慎重にスタートし、順位を少し上げて1回目のピットストップを迎えようとしていました。『次の周にピットインする』と無線で指示を受けていましたが、『もう1周行ける』と指示が変わってピット入口を通り過ぎました。そうしたら、ターン2を過ぎたあたりで燃料切れの症状が出て、コース上にストップしました。レースに復帰するのは難しいと考えてマシンから降りかけましたが、オフィシャルがピットに戻してくれることを期待してコクピットに残りました。その結果、レースに戻ることができ、明日に向けて周回を重ねました。どうしてもソフトタイヤでの走りを経験しておきたかったのです。終盤はいいペースで走れていましたが、まだトップグループとの間には差があることがよく分かりました。今日以上の走りを実現するためのデータを集めることはできたと思います」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック