F1第6戦モナコGPはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが優勝したが、レース前にレッドブルとフェラーリが出した抗議によって雲行きが怪しくなっている。
メルセデスAMGは、第5戦F1スペインGP後に3日間ピレリタイヤのテストを行い、レッドブルとフェラーリはそれがルールに抵触すると主張している。
「腹立たしいのは、秘密裏に行われたことだ」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは非難している。
FIAは、モナコGP直後に関係者を呼び集めて審議を行っている。
ピレリはシーズン中にテストする権利があるものの、チームに対してはシーズン中テストが禁止されており、この矛盾する状況が生んだF1ならではの政治的な対立と言える。
メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、テスト前にFIAに確認したところ「認められた」と主張している。
これに対してホーナーはこう反論する。「(メルセデスAMGは)現在のマシンと現在のドライバー、現在のタイヤを走らせた。これは明らかにスポーティング・レギュレーション違反だ」
フェラーリの広報担当も、ピレリはテストが認められているものの、2年落ちのマシンでなければならないはずだと主張している。
「根本的な問題は、いつのマシンかということだ」と広報担当は話した。「なぜなら、現在のマシンを使えば、それは違反と言えるからだ」