NEXT...F1開催スケジュール

F1第6戦モナコGP決勝、詳細レポート

2013年05月26日(日)23:56 pm

2013年F1第6戦モナコGPが5月26日(日)、モンテカルロ市街地コース(1周/3.340km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が優勝。自身通算2勝目を達成した。

【結果】F1第6戦モナコGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など

レース開始時の天候は晴れ。気温19℃。路面温度は37℃。雨で混乱した予選とはうってかわり透き通るような青空の下、今年のモナコGP決勝がスタートを迎えた。78周で戦われるレースを先頭でスタートするのは、バーレーンGP(第4戦)以降3戦連続でポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。その隣にルイス・ハミルトンが並び、2列目にレッドブルの2台、3列目にキミ・ライコネン(ロータス)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が並んでいる。

フリー走行3回目のクラッシュにより予選に出走できなかったフェリペ・マッサ(フェラーリ)と、決勝直前にギアボックス交換を行って5グリッド降格ペナルティーを受けたマックス・チルトン(マルシャ)が最終列からのスタートとなる。

今回使用されるタイヤは、もっとも軟らかいスーパーソフト(赤)と、一段階硬めのソフト(黄)の組み合わせとなる。DRSゾーンはホームストレートの1か所だ。

レッドシグナルが消え、各車一斉にスタート。ターン1の攻防はメルセデスAMGが制し、上位勢はスタート順位をキープしたまま1周目を終える。

25周目。4番手を走っていたマーク・ウェバー(レッドブル)が上位勢のトップを切ってピットイン。27周目にはライコネン、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がピットへ入ってゆく。この段階で各車が続々とピットに向かい始めた。29周目にアロンソがピットイン。ライコネンの後ろでコースに復帰する。

30周目にフェリペ・マッサ(フェラーリ)がホームストレートエンドで、フリー走行3回目のリプレイを見るような形でガードレールに激突し、ターン1のバリアに突っ込んでしまう。これを見た各マシンが続々とピットに入り始めるが、メルセデスAMG勢に動きはない。

ここでセーフティカー導入。メルセデスAMG勢もここでピットに入るが、少しタイミングを誤ったか、ロズベルグはトップの座を守ったものの、ハミルトンはベッテルとウェバーのレッドブル勢に先行を許す。

再び隊列が整った時点での順位は、トップにロズベルグ、以下ベッテル、ウェバー、ハミルトン、ライコネン、アロンソ、バトン、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)までがトップ10を形成している。現時点では全員がソフトタイヤに交換している。

39周目にレース再開。ロズベルグがローリングスタートをうまく制し、トップを守る。タバココーナーと呼ばれるターン12付近でジュール・ビアンキ(マルシャ)とパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が接触し、マルドナードがバリアに激突。ドライバーは無傷だったものの、コースバリアが大きく破損してしまい、ここで赤旗が振られレースが中断される。

赤旗中断により、ここで各チームにはタイヤ交換が許される。32周を残す時点で、上位勢のほとんどがスーパーソフトを選択する中、ライコネンだけがソフトタイヤでのリスタートを選択する。路面温度はこの段階で43℃に上昇している。

セーフティカー先導のもとレース再開。各車のタイム差がなく、数珠つなぎの状態でレースが進行してゆく。63周目。シケインでロメ・グロジャン(ロータス)がダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)に追突し、両マシンの破片が散乱する。ここで再びセーフティカー導入。

66周目にリスタート。ロズベルグがここでもいい出足を見せ首位を守る。その後方では唯一ソフトタイヤのライコネンにペレスがプレッシャーをかけている。

70周目、シケインでライコネンのインに入ろうとしたペレスとライコネンが接触。この接触でリアタイヤを損傷したのか、ライコネンが残り7周となったところでピットに戻り、スーパーソフトに交換。ここで戦線離脱だ。アロンソはバトンにも順位を奪われ、8番手に落ちてしまっている。

74周目。ライコネンとの接触で損傷を負ったフロントウイングで走行を続けていたペレスだが、ターン18で大きく膨らみ、そのままコースをはずれてクルマを止めてしまった。

チェッカーフラッグ。ロズベルグが昨年の中国GPに続いてポール・トゥー・ウィンで自身通算2勝目を飾った。ロズベルグは父ケケ・ロズベルグとともに親子2代でモナコGPを制したことになる。2013年F1モナコGPのトップ10は以下の通り。

優勝ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3位マーク・ウェバー(レッドブル)、4位ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、5位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、6位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、7位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、8位ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、9位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、10位キミ・ライコネン(ロータス)。

【写真】F1モナコGP土曜日(全30枚)

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック