1996年の世界チャンピオン、デイモン・ヒルはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、ついに元チームメートのミハエル・シューマッハの影から脱したと評している。
ちょうど30年前に父親のケケ・ロズベルグが勝利したモナコで、モナコを地元とするロズベルグは25日(土)の予選でポールポジションに輝いた。通算4度目、ここ3戦連続のポールポジションだ。
「ロズベルグはとてもいい走りをしている。そろそろ認められてもいい時期だ。今まで大して目立つ事もなく、静かに淡々とやってきていたからね」とヒルは『Mirror(ミラー)』に語った。
「ミハエル(シューマッハ)のチームメートだったときは、ミハエルはすでに絶頂期を過ぎていると見られていたから、ニコの実力を判断するのは難しかった。でも新しい競争相手を得た今はそんなに悪くないんじゃないか、いや実際彼はすごく速いよ」と続けた。
ロズベルグの新しい競争相手とは、今季マクラーレンから移籍してきたチームメートのルイス・ハミルトンにほかならない。ハミルトンは2007年のF1世界チャンピオンだ。
「もしルイスがニコに勝つつもりでいるなら、真剣に対策を考えてニコが何をやっているか目を離さないほうがいい。ニコが簡単に道を譲るとは思えないからね」と、ヒルはロズベルグの躍進が本物であると強調した。