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フェラーリ「モナコは特別なレース」/F1モナコGPプレビューまとめ

2013年05月23日(木)13:39 pm

フェラーリのフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサが、モンテカルロ市街地コースで行われる第6戦F1モナコGP(5月26日決勝)に向けて意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「スペインGPでは2台そろって表彰台に立てた。僕らのパッケージは強力だと証明できてチームの雰囲気はいいし、みんな自信たっぷりだよ」

「とはいえ、モナコはユニークなサーキットだ。特殊なセットアップを施したマシンで、自分の腕を信じてドライビングするしかない」

「過去数年で僕らは2回、表彰台を獲得している。今年もきっといい戦いができるはずだ。好結果を期待しているよ。過去3戦で予選ポールポジションを奪っているメルセデスAMGは、今回もきっと強いだろうね。昨年を思い出してほしい。ペナルティーさえ受けなければミハエル(シューマッハ/当時メルセデスAMG)がポールだったことを」

「とにかくここは追い越しが異常に難しい。従って、彼らが優勝候補ナンバー1かもしれないね。でも僕らの目標はあくまで選手権タイトルだ。その意味で僕らの先を行っているのはベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)とライコネン(キミ・ライコネン/ロータス)の2人だよ。もしメルセデスAMGが優勝から最短距離にいるなら、それは致し方ない。ほかのみんなより前でゴールするまでだよ」

「もちろんタイトルは取りたいけれど、モナコは特別なレースだよ。F1選手権中、もっとも重要なレースといってもいい。インディ500、ル・マン24時間と並んで、モナコGPは、モータースポーツ・ファンのみならず、世界中の誰もがいちどはその名を聞いたことがあるレースだ。僕らフェラーリは、ここモンテカルロで久しく勝っていない。個人的には、3つの異なるチーム(旧ルノー、マクラーレン、フェラーリ)で優勝できるチャンスだし、その可能性があるならぜひ挑戦したい」

「(モナコで勝つには)土曜日の予選で、それまでのどの周回よりも特別な1ラップを決めること、そしていいスタートを切ることだ。決勝ペースとタイヤの性能低下は、あまり気にする必要がない」

「さらに、作戦はあまり奇をてらわないほうがいいな。それをきちんと遂行することさ。あとは、都合の悪いタイミングでセーフティカーが出動しないよう願いたい。ここでは他のどのレースよりも予選で頑張らなければならない。過去を振り返ると、僕らがもっとも強化すべき点だ」

「どんな影響が及びそうかなんて、自分の意見をいっても仕方ないよ。最終的にタイヤがどう変わるのか把握する前だからさ」

「性質をちゃんと理解して初めて、自分たちなりの考えが浮かぶと思う。おそらく、まずは新しいタイヤを履いて一度レースしてみないと分からないよ。フェラーリの立場からいうと、僕らはあまり新しいタイヤについて意識していない。まずは今週末のレースが重要だ。チームによってタイヤが違うわけでもないからね」

フェリペ・マッサ
「今週末は予選でしっかり戦えるといいね。必ずしも予選最強のマシンでないことは、自分たちでも分かっている」

「でも昨年に比べるとマシンは相当、進化していると思う。去年は予選でもっとひどかったからね。今年は、完ぺきに1周をまとめて、すべてが自分たちに味方すれば、予選フロントローを獲得するのも不可能ではない。今年僕らの戦闘力はより高い。そしてもちろん、モナコではグリッドがより重要なんだ。追い越しが非常に困難だからね

「自分よりレースペースが遅いマシンの後ろからスタートすると、優勝の権利を失いかねない。いずれにしろ今週末は決勝で力を出せそうだよ。ここモナコでは、より軟らかめのタイヤを使う。もともと僕は硬いのより軟らかい方が好みなのでね」

「僕らのマシンはブレーキングがとても安定している。それは間違いない。それに高速コーナーがすごく得意だ。もっとも、モナコにそれほど速いコーナーはないけどね。さらに、タイヤの減りにうまく対応してくれるクルマでもある。ベストのマッチングではないかもしれないけど、いいことに変わりはない。そうした長所を武器に勝てれば言うことなしだけど、少なくとも表彰台には上りたい。僕はしばらく勝利から遠ざかっている。ぜひともここで一矢を報いたいよ。勝つためなら何だってする」

「もっとテストが増えれば、僕はうれしいね」

「今年、僕らはもっとタイヤの理解を深めたいところだけど、少なくともマシンの知識は持ち合わせている。ところが来年は、より多くテストすることが重要となってくる。エンジンを始めとするマシン規則が新しくなるのに伴い、クルマが大きく変わるんだ。きっと来年はドライビングを全面的に変えなければならないだろう。ダウンフォースのレベルが今年より著しく低下するからね」

「安全面からタイヤを変えるなら、それは理解できる」

「今までのレーシング・キャリアで僕は多くの経験をしてきた。選手権によっては、いっさいタイヤ交換がNGだったり、2つのタイヤメーカーが争ったこともある。レースはちょっぴり退屈だけど1回のピットストップが決まりということもあったな。そして今年のように多数のピットストップが必要なこともね。今年に限ってF1が変わったわけじゃない」

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