キミ・ライコネン(ロータス)が、2013年シーズン終了後の所属先として2つのチームが候補にあがっていることを認めた。
2012年シーズンからF1に復帰し、ブランクを感じさせない見事な活躍を見せているライコネンとロータスの契約は2013年シーズン末に切れるため、契約更新かあるいは移籍か、ライコネンをめぐるうわさは絶えることがない。
ロータスは当然のことながらライコネンとの契約更新を望んでおり、2009年のF1チャンピオンであるライコネンも、ロータスののんびりした雰囲気を気に入っていると話している。
しかし、ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは今週、「キミがほかでもっと良いクルマを見つけたなら、そしてそのクルマに乗るチャンスがあるのなら、キミはその選択肢を検討するだろうね」と『PA Sport(PAスポーツ)』通信に話していた。
ライコネンにとってもうひとつの所属先候補はレッドブルだとみて間違いない。レッドブルは、3年連続F1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルと不仲がうわさされるマーク・ウェバーとの契約更新をいまだに決断していない。
2014年シーズン以降の所属先チーム候補の数をたずねられたライコネンは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』 にこう話した。「どうだろうね」
「2つあるとも言えるけど、F1では確かなことなんてないんだ」
そして、所属先チームをどのようにして決めるかを問われると、「僕はもう十分長い間F1にいるから、自分にとって正しい環境を見つけるのが最も重要だと分かっている」と答えた。
長年ライコネンのマネジャーを務めているスティーブ・ロバートソンは、「アイスマン」とも呼ばれるライコネンが、今のドライバー市場で最も人気のドライバーなのは明らかだとフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に話している。
「キミはロータスで素晴らしい仕事をしているのだから、キミが来年に向けたドライバー市場で一番人気のドライバーだということは隠すまでもない」
「チーム(ロータス)が早々に来年の話をしていることからも、ドライバーがどれほどいい仕事をしているかが分かるだろう」
「(ライコネンに)興味をもっているチームがほかにあるかどうかについては言えないけれど、今のキミのように強いドライバーは常にトップチームから注目されているものだ」とロバートソンは締めくくった。