マクラーレンは21日(火)、ホンダの新エンジン契約とパディ・ロウのメルセデスAMG移籍についての関連性を指摘した報道を否定した。
イギリスのF1解説者、ジェームズ・アレンは、ホンダとのコラボを進めるため、2014年限りでメルセデスとのエンジン契約打ち切りを決めたマクラーレンに対し、メルセデスAMGは見返りとして休職中の元テクニカル・ディレクター、パディ・ロウの早期退職を求めたとする見方を示した。
自身のブログ内でアレンは、来季ホンダにV6ターボエンジンの情報が漏れるとしてメルセデスは「大きな不満」を抱いており、「どうやらその状況を逆手に取ってロウの早期退職を引き出したようだ」などと述べている。
しかし、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは21日、半年の契約期間を残してロウの退団を許したのは単に「それが正しいことと思えたからだ」とマスコミに語った。
6月3日(月)からブラックリーにあるメルセデスAMGのファクトリーで勤務を始める。
「ホンダの契約とは関係ないよ」と語るウィットマーシュ。「ホンダとメルセデスそれぞれとの契約は、すでに成立済みだ。従って、契約にロウ退団をからめる圧力は存在しない」
「これはすべてわれわれが下した決定であり、いわば好意の表れと思ってほしいね。パディはいい奴だよ」