NEXT...F1開催スケジュール

佐藤琢磨、雨で不利になった予選=インディ500

2013年05月20日(月)8:18 am

5月26日(日)に決勝が行われるインディカー伝統の1戦インディ500に向けて、予選が行われた。AJフォイトレーシングの佐藤琢磨は、予選前に降った雨の影響で不利な状態だった。以下、ホンダのプレスリリース。

今年で97回目の開催を迎えるインディアナポリス500マイルレースの、2日間にわたる独特の予選が、5月18日(土)から始まりました。ポールポジションが決まることからポールデイと呼ばれる予選1日目は、前日まで7日間続いたプラクティスを走った33人のドライバー全員が出走しました。

インディ500の予選方式は、伝統あるインディならではのユニークなものです。予選アタックはマシンが1台ずつコースに入り、全長2.5マイルの超高速コースを4周続けて走り、10マイルでの速さを競います。Honda V6ターボエンジン搭載のダラーラDW12に乗り、アタックを行ったドライバーは16人。その中からアレックス・タグリアーニ(Barracuda Racing/Bryan Herta)が227.386mphの平均時速を記録し、Honda勢トップの予選11番手となりました。ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)は予選14番手、2008年インディ500ウイナーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は予選16番手、07、2010、12年のインディ500で3度優勝しているダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は予選17番手でした。

ポイントリーダーとして、4度目のインディ500出場となる佐藤琢磨(A.J. Foyt Racin)は、予選18番手でした。

前日のプラクティス終了後に、予選の走行順を決めるクジ引きが行われ、佐藤は3番手となりました。まだ気温の上がらない涼しいコンディションでアタックを行える、有利な順番だと考えられていましたが、予選が始まる午前11時を前に雨が降り出し、午後1時30分までスタートがずれ込みました。雨のあとの路面は、タイヤのラバーが流されてグリップが落ち、速いラップタイムを出すのに不向きなコンディションとなっていました。そのため、11年に記録した自己ベストの予選10番手を上回ることはできませんでしたが、多くのファンからの歓声を浴びながら全力でアタックを敢行しました。

インディ500特有のルールによって、ポールデイでは、24番手までのグリッドが決定しました。Honda V6ターボ搭載のダラーラDW12に乗るドライバーたちは、9人がグリッドを獲得。ポールポジションはエド・カーペンター(Ed Carpenter Racing)が獲得しました。明日はバンプデイが行われ、25番から33番グリッドの獲得合戦が繰り広げられます。

佐藤琢磨(18番手)
「昨日までとは大きく変わったコンディションになりました。今日は予選の前に雨が降ったために、いつもであれば有利なはずの若い順番でのアタックが、路面のグリップが低い不利な状況を作っていました。そのあとは気温などのコンディションも安定していたことから、遅い順番の方が有利になっていたところはあったと思います」

「予選での自分たちの走りは、タイヤの性能劣化を最小限にとどめるようマシンセッティングをして、ドライビングでもその点に注意をしていましたが、やっぱり最後の方でスピードが落ち込んでしまいました。純粋なスピードももう少し欲しかったです。それでも、自分たちが置かれた条件の中で、できることにはすべてトライしました。マシンに合わせた走りはできていたと思いますし、決勝に向けたマシン作りでは手応えを感じていますので、明日と来週のカーブデーのプラクティスで、トラフィック内でのハンドリングをさらによくして、決勝レースに臨みたいと考えています」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック