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ピレリのタイヤ変更に賛否両論

2013年05月20日(月)9:33 am

F1にタイヤを供給するピレリは、批判が噴出していた今年のタイヤを第6戦F1カナダGP(6月9日決勝)から変更すると発表したが、これには賛否両論が出ている。

今年ピレリタイヤを最も使いこなしていたロータスは、この決断を批判している。

「ピレリが難しい状況に追い込まれ、あちこちからプレッシャーをかけられてきたのは明らかだ」とロータスのチーム代表エリック・ブーリエは話している。

「(変更が)極端すぎないことを願う」

ピレリに最も“プレッシャー”をかけていたチームが、レッドブルとメルセデスAMGだ。

特にメルセデスAMGの今年のマシンは、1周の速さではナンバー1だが、決勝ではタイヤの摩耗が非常に激しい。

メルセデスAMGの非常勤会長を務める元F1チャンピオンのニキ・ラウダは、ピレリの決断を歓迎している。「これは非常にいいことだ。中立の立場で言っているのだ。メルセデスAMGの会長としてじゃない」

「(レース中ピットイン回数が多すぎて)何が起きているのか、もう誰にも理解できないし、1対1のバトルもなくなった。全員がタイヤのことだけに集中しているからだ」

「一番遅い者が勝つのがレースの目的であるはずがない」

「とにかくタイヤが作動する温度領域にうまく入ってほしいとみんな願っているが、単なる偶然であることが多い」とラウダは『Osterreich(エステルライヒ)』に語った。

一方、元F1ドライバーのミカ・サロは、カナダGP以降の変更でロータスが大きな不利益をこうむることはないと見ている。

サロは、フィンランドのテレビ局『MTV3』に対し、ピレリの決断を支持してこう話した。「タイヤに満足しているドライバーは1人も残っていなかったようだ。タイヤがおかしいのは明らかだった」

「だが、ロータスが大騒ぎするようなことではないと思う。去年のタイヤでも良かったんだから」

「今のタイヤをうまく使えるなら、(変更される)そのタイヤもうまく使えるはずだ」

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