日産は、損保ジャパンが提供する新自動車保険向けに、「リーフ」のプローブ情報(無線通信技術を用いて得られる車両の位置、走行距離などのさまざまな車両情報)の外部提供を開始すると発表した。
日産では、これまでも「デイリー更新型充電スポット情報の提供」(2012年4月実施)や、高精度バッテリー残量予測&実績サービス」(2012年7月実施)等、「リーフ」のEV専用情報通信システムを通じて日産カーウイングスデータセンターで収集されるプローブ情報を活用したサービスを提供してきていた。だが、企業向けビジネスとしてプローブ情報を提供するのは今回が初めてのこととなる。
PAYD(Pay As You Drive:走行距離連動型保険)や、PHYD(Pay How You Drive:運転行動連動型保険)など、走行距離や運転行動と連動したUBI(Usage Based Insurance:利用ベース保険)と呼ばれる新しい自動車保険への関心が高まる中、「リーフ」のプローブ情報を活用することで、走行距離に応じた合理的な保険料金を設定できるほか、エコ・安全運転診断等の走行概要のフィードバックや盗難追跡サービスなどの付帯サービスの提供が可能となる。
日産は、「リーフ」のユーザーとのカーウイングス契約に基づき、収集されるプローブ情報を編集・加工し、契約者の同意のもとに損保ジャパンへ提供。損保ジャパンは、提供されたプローブ情報を個人向け自動車保険「ドラログ」(2013年5月募集開始、2013年7月1日保険責任契約開始)において活用することにしている。