三菱は16日(木)、6月25日(火)から米国コロラド州で開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」2013年大会(30日決勝)に、EVプロトタイプ『MiEVエボリューションII』の2台体制で参戦すると発表した。
このパイクスピークは、米国コロラド州のロッキー山脈にあるパイクスピーク山で、標高約4,300mの頂上まで標高差1,500mを一気に駆け上がる世界でもっとも過酷なヒルクライムレースとして知られるもの。三菱は昨年、市販車部品を搭載したEVプロトタイプ『i-MiEVエボリューション』で初参戦し、電気自動車クラスで2位を獲得している。
今年の参戦車両『MiEVエボリューションII』は、市販車の量産部品を元に、パートナー企業と先行開発した高容量バッテリー、高出力モーターを搭載した電動4WD車だ。昨年の参戦経験を生かし、専用ボディーによる車両軽量化及び空力性能の改善など、走行性能を大幅に進化させたほか、フロント2個、リヤ2個の4モーターで構成される4WD制御に車両運動統合制御システムである「S-AWC」を新たに採用することで、さらなる操縦安定性向上が図られている。
ドライバーには、ダカールラリーで日本人初の2年連続総合優勝を果たし、昨年この大会で電気自動車クラス2位を獲得した増岡浩(ますおか ひろし)を監督兼務で起用。もう1台には同レース2輪車クラスで過去6度の優勝を誇るグレッグ・トレーシー(アメリカ)を起用する。
なお、三菱は、米国現地法人のミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インクを通じ、スポンサー協賛に加え、新型「アウトランダー」を大会運営サポート車両として提供することになっている。