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フェラーリ、2013年のF1勢力図が見えた?

2013年05月15日(水)10:23 am

2013年シーズンも各チームが「開発競争」を続けているものの、フェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリは、それがF1のチーム勢力図に大きな変化をもたらすことはないと考えているようだ。

ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』の取材に応じたドメニカリは、F1バーレーンGP(4月21日実施)終了後からF1スペインGP(5月12日実施)にかけて、各チームの序列に大きな変化が起こらず、一安心したようだった。

各チームは、開幕直後の手探りの時期を終えると、いったん本拠地へ戻り、続くヨーロッパでの戦いに備える。そのため、ヨーロッパラウンドの開幕戦は、今後のチーム勢力図を占うためにも、重要な意味を持つ。

「私の中でも、スペインGPは重要な位置づけだった。各チームのパフォーマンスが飛躍的に向上したのを確認できたからね」とドメニカリは述べた。

さらに、「これから7月末まで、大きな進歩を目にすることがあっても、それは1つか2つに過ぎないだろう」と付け加えた。

そうドメニカリが話すのには、理由がある。2014年シーズンからF1のレギュレーションが大幅に変更されるため、全チームが夏ごろ来季を見据えたクルマの開発に切り替えると見られているからだ。

バルセロナでのチーム序列について、ドメニカリは次のように推測した。

「昨シーズンとは異なり、全チームが似たような改良を行ったように見受けられた」

「もう何年も現行のレギュレーションでやっているから、今さらパフォーマンスを劇的に飛躍させる方法を見つけるのは難しい」

よって、各チームとも、今シーズン中盤以降は、来季から導入されるV6ターボエンジン向けのパッケージ作りに資金のほぼすべてをつぎ込むことは明らかだ。

「私たちは、来季のクルマにより集中せざるを得なくなるだろう」とドメニカリは打ち明ける。

「なぜならば、もし(2014年シーズン向けに)何かを発見した場合、それによってもたらされる改良は、コンマ2、3秒なんてものではない。2秒か3秒にもなるからだ」

「今はシーズンの中でも極めて重要な時期だ」と述べた。

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