日産は13日(月)、2014年中に発売を予定している100%電気商用車「e-NV200」の実証運行を、さいたま市と開始すると発表した。
さいたま市は、EVの普及による低炭素社会の実現を究極の目的として、さまざまな関係機関とともにEV普及施策「E-KIZUNA Project(イー・キズナ・プロジェクト)」を推進している。日産も2009年にさいたま市と協定締結を行い、「充電セーフティネットの構築」、「需要創出とインセンティブの付与」、「地域密着型の啓発活動」などの検討・協業に関わってきており、今回の実証実験もその取り組みの一つとして実施されるものだ。
さいたま市では、本庁と各区役所の間で文書を交換するための連絡便業務の車両として日産が提供するテストカーを活用し、車両の環境性能や、実用性、経済性等の確認を行うことになる。
今回の実証実験に提供される「e-NV200」は、「リーフ」に続いてグローバル展開が予定されている2車種目のEV(電気自動車)。ベース車である多目的商用バン「NV200」の室内の広さや多用途性と、リーフのパワートレインが生み出すEVならではの先進性を併せ持ち、商用車に大きな革新をもたらすものとして期待されている。
日産では、既に2011年より同モデルの実証実験を複数の大手企業と実施してきており、これらの実証運行で得た成果やフィードバックは、同モデルの最終開発に反映される予定となっている。