メルセデス・ベンツ日本は、4ドアクーペの「CLS63AMG」およびステーションワゴン「CLS 63AMGシューティングブレーク」に新モデル「4マチック」、「S」、「S 4マチック」を追加するとともに、装備を追加した一部改良モデルを5月9日(木)に発売した。価格は1,655万円から1,955万円までとなる。
今回ラインアップに追加された「4マチック」は、メルセデスAMG社が新たに開発したパフォーマンス志向四輪駆動機構「AMG 4マチック」搭載モデル。トルク配分を後輪重視の33:67とし、ロッキングトルクを低めに設定することで、高速走行時のコーナリングやコーナー立ち上がりなど、いかなる走行状況においても高い操縦性と圧倒的な加速を実現した。
さらに、専用開発された「3ステージESPR」のトルクベクトリングブレーキ機能により、四輪駆動モデル特有のアンダーステアを検知した場合に個々のホイールのブレーキ制御を行って各輪へのトルク配分を最適化。常に正確な車両姿勢を維持することが可能となるなど、スポーツ走行時のトラクション性能が大幅に向上されている。
セダンモデルだけに設定された「S」は、圧倒的な動力性能を実現したモデル。メルセデスAMG社開発による5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンに専用チューニングを施し、最高出力430kW/585PS(ベースモデル比+20kW/+28PS)、最大トルク800Nm(ベースモデル比+80Nm)にまで大幅にパフォーマンスを向上。スポーツドライビングに重点をおいて強化した「AMGライドコントロールパフォーマンスサスペンション」、「AMGリミテッドスリップデフ」等の採用により、いっそう優れたトラクション性能が実現された。
「S」のエクステリアには、AMGカーボンパッケージ、専用デザインのチタニウムグレーペイント19インチAMG5ツインスポークアルミホイール(鍛造)、AMGレッドブレーキキャリパーなどの専用装備を採用。インテリアには、グリップ部にアルカンターラRを採用したAMGパフォーマンスステアリングやブラックピアノラッカーで仕上げたAMGカーボンインテリアトリムなども装備され、CLS63AMGの最高峰モデルであることを強調している。
「S 4マチック」は、Sモデルと新開発の「AMG 4マチック」を組み合わせたトップパフォーマンスモデルとなり、シューティングブレークにもラインアップされている。専用チューニングによってクラストップレベルにまで引き上げられた出力/トルクを、4マチックが確実に路面へ伝えることで0-100km/h加速はわずか3.6秒という圧倒的なパフォーマンスを実現した。
また、今回の一部改良により、「CLS 63AMG」は従来の左ハンドルから右ハンドルに設定が変更されたほか、最高出力410kW/557PS(従来比+24kW/+33PS)、最大トルク800Nm(従来比+100Nm)までパフォーマンス向上が図られている。また、縦列駐車時のステアリング操作をサポートする「アクティブパーキングアシスト」が追加され、利便性も向上されている。
<「CLS 63AMG」のモデル/ハンドル位置/価格>
CLS63AMG/右/1,655万円
CLS63AMG 4マチック/左/1,685万円
CLS63AMG S/右/1,915万円
CLS63AMG S 4マチック/左/1,930万円
CLS63AMG 4マチック・シューティングブレーク/左/1,710万円
CLS63AMG S 4マチック・シューティングブレーク/左/1,955万円
※エンジンはいずれも5.5リッターV8直噴ツインターボ
※納車時期は2013年9月以降を予定