先ごろチームを離脱したことが明らかとなったロータスの元テクニカルディレクター、ジェームス・アリソンの今後の去就については2週間以内に明らかとなるようだ。元F1ドライバーのアレックス・ブルツが11日(土)にバルセロナでそう語った。
F1関係者の間では、ミハエル・シューマッハを擁して圧倒的な強さを示していた時代のフェラーリに在籍していたことのあるアリソンが、再びフェラーリに戻るのではないかとのうわさが強くささやかれている。
かつてベネトンのドライバーだった90年代終盤にアリソンとともに働いたことのあるブルツは、アリソンがロータス離脱を決めたときから話をしてきているとし、スペインでテレビ局『ORF』のインタビューに対して、「彼(アリソン)はイタリアに落ち着くかもしれない。でも、もちろんトロ・ロッソの可能性もあるよ」と語り、さらに次のように続けた。
「(ベネトン時代は)僕たちは一緒に、本当にうまく働いたよ」
「彼に、これからどうするのかと聞いてみた。でも、彼は2週間以内にそれが明らかになるまでは話したくないと答えたよ」
一方、フェラーリのフェルナンド・アロンソと、フェラーリ会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロは、アリソンがフェラーリに移籍するかもしれないことをほのめかしていた。
また、フェラーリのチーフデザイナーのニコラス・トンバジスも、「僕は、ジェームスとはとてもいい友人だよ」とバルセロナで語り、次のように付け加えている。
「あいつは技術的にも、そして人間的にもすごいやつだと思っている。彼を獲得したチームはいい買い物をしたと思うよ」