ハンガリーのブダペストで行われたAuto GP第3ラウンドで、佐藤公哉がレース1で優勝を果たし、ランキング首位の座を守った。
予選3番手だった佐藤は、第1レースのスタート直後に首位へ浮上。その後、2番手へ後退するが、トップのドライバーがタイヤ交換に手間取ったことで差を縮め、コース上で激しいバトルを展開して首位の座を奪い返した。残り3周で猛追を受けた佐藤だったが、トップの座を守りきって5レース連続の表彰台獲得を果たした。
第1レースに優勝したため、8番手からスタートした第2レース。レース序盤から振動とフロントウイングのガタつきというトラブルに見舞われたことから、思うようにペースを上げられず6位入賞に終わった。しかし、ランキング首位の座は譲っていない。佐藤はレース後、次のように話している。
「レース1は幸運もありましたが優勝できました。首位に立ってからの残り3周は、後ろのドライバーの動きを常にミラーで見ながらのレースを強いられましたが、なんとか抑えきることができました。チェッカードフラッグを受けたときは、うれしいというよりも助かったと思いました。レース中にチームから無線で言われていたことですが、タイヤ交換前後のラップでの猛プッシュが効きました」
「一方、レース2は我慢の戦いを強いられました。タイトル争いを考えるとノーポイントに終わることは避けたかったし、クルマにトラブルを抱えていたのであえて無理はしませんでした。次のイギリス・シルバーストンはAuto GPの今季4大会目にして初めてレース経験があるだけでなく、僕自身が得意とするサーキットなので、3勝目4勝目が狙えると思います」