レッドブルのドライバー育成プログラムの一員であるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、F1にステップアップする用意はできていると話した。
レッドブルに関しては、1年契約を結んでいるマーク・ウェバーがチームを去るのではないか、その後任候補は、姉妹チームであるトロ・ロッソのダニエル・リチャルドではないかとうわさされている。
そうなれば、トロ・ロッソのシートが1つ空くことになり、そこへステップアップする最有力候補と見られているのが、21歳のポルトガル人ドライバー、ダ・コスタだ。
ダ・コスタは現在フォーミュラ・ルノー3.5シリーズで上位につけており、すでにレッドブルのF1プログラムにも昇格を果たしている。F1第3戦中国GPで、リザーブドライバーのセバスチャン・ブエミが世界耐久選手権(WEC)に出走するため、その代役としてレッドブルのリザーブドライバーを務めていた。
またダ・コスタは、アメリカでのWECと日程が重なるF1シンガポールGP(9月22日決勝)でも、レッドブルとトロ・ロッソのリザーブドライバーを務める可能性が高い。
「このやり方には、すごく満足だ」とダ・コスタはポルトガルの『APA通信』に語っている。
「今年は重要だよ。今、F1にすごく近づいているし、目標は明らかに、来年F1に上がることだ」
「そのために、(フォーミュラ・ルノー)ワールドシリーズでチャンピオンになりたい。タイミングは完ぺきだし、準備はもうすっかりできているつもりだ」
しかしダ・コスタは、ポイントでは3人のドライバーに後れを取っている。その中には、マクラーレンのリザーブドライバーであるケビン・マグヌッセンと、ケーターハムのシャルル・ピックの弟、アルチュール・ピックがいる。
レッドブルの育成プログラムが常にそうだったように、ダ・コスタにもプレッシャーがのしかかっているのだ。
「(育成ドライバーが)1シーズンダメだったら、われわれは協力をやめる」とレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが警告している。
ダ・コスタはこう話している。「1日目からずっとプレッシャーに対処しなきゃならなかった。おかげで速くなったよ」