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グティエレス交代は考えていないザウバー

2013年05月07日(火)10:02 am

ザウバーの創設者であり、元チーム代表のペーター・ザウバーが、調子の上がらない新人ドライバーのエステバン・グティエレスをチームがはずすことを考えているかもしれないとの見方を一蹴している。

昨年までセルジオ・ペレス(現マクラーレン)と小林可夢偉を擁していたザウバーは、ドライバーラインアップを一新して今シーズンに臨んでいる。

しかし、ザウバー元代表は、今季フォース・インディアから移籍してきたニコ・ヒュルケンベルグについては満足している、とスイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように述べている。

「彼は、われわれが期待していた通りの働きをしてくれている」

「ただ速いだけでなく、一貫性があるし、エンジニアたちに貴重な情報を与えてくれているよ」

そう語ったザウバーは、次のように付け加えている。

「常に予選Q3に進め、上位争いができるようなクルマを与えるのはチームの責任だ」

だが、そのヒュルケンベルグとは対照的に、メキシコ人ドライバーのグティエレスは今シーズンここまで苦しいレースが続いて入る。

21歳のグティエレスは、単に遅いばかりか、他車との接触事故を起こしてしまったこともある。こうしたことにより、ザウバーではグティエレスを誰かほかのドライバーと交代させることを検討しているかもしれないとの憶測が広まった。

『Blick(ブリック)』は、その場合の候補者として、可夢偉や、レッドブルで控えドライバーを務めるセバスチャン・ブエミ、そしてF1の下位カテゴリーであるGP2に参戦中のスイス人ドライバー、ファビオ・ライマーの名前をあげている。

しかし、ザウバーはグティエレスを擁護し、次のように続けた。

「エステバンは厳しいスタートとなってしまい、それによってメディアから厳しい批評を受けることになっている」

「もちろん、われわれはここまでの彼の結果に満足はしていないし、それは彼自身も同じだ。だが、まだ4レースしか終わっていない段階でドライバーの見直しを検討することはない」

「チームはエステバンに対して支援を惜しまないし、それによって彼もその才能を結果に結びつけることができる。われわれは無駄なことをするために何年間も支援してきたわけじゃない」

ザウバーは、今季序盤のグティエレスの不振は、F1に昇格したばかりの新人ドライバーが直面する難しさによるものだとし、次のように続けた。

「一番の問題は、新人ドライバーたちは、実際にレースに臨む前に、ほとんどF1カーを運転する機会がないことだ」

「少し前に話し合われた新人ドライバーのために金曜日フリー走行1回目にもう1セット多くタイヤを支給するアイデアがあった。私は、もっと周回をすることができるようにしようというこのアイデアが良いと思っているのはそのためだよ」

「それによって完全に問題が解決されるわけではないが、役には立つはずだ」とザウバーは締めくくっている。

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