今シーズンのF1は、テレメトリー・システム(マシンとピットなどのデータ通信)にトラブルが続出している。しかし、供給元のメーカーに変更はないようだ。今年から、ドイツのリーデル・コミュニケーションズがF1に同システムを納入している。
テレメトリーは、DRS(空気抵抗抑制システム)のオンオフを許可したり、コース脇にいるマーシャルのフラッグ提示(追越禁止、オイル旗、セッション中断等)をコックピットの点灯でドライバーに伝えたりするほか、GPS(衛星利用測位システム)等の情報をマシンとやり取りしている。ところが、しばしば動作に不具合が生じている。
イタリア『Autosprint(オートスプリント)』誌のアルベルト・アントニーニ記者は次のように伝えている。「それでもFIA(国際自動車連盟)は、“バグ出し”を望み、同じテレメトリー・システムを使い続けるとのことだ」