元F1ドライバーのタキ井上こと井上隆智穂氏が、因縁のハンガロリンクへ「消火器持参」で訪れることを発表した。
1995年のF1ハンガリーGP、衝撃的な出来事が起こった。当時フットワークに所属していた井上氏が、エンジントラブルのためリタイアすると、マシンから火が出た。これを消火するため、コース脇にあった消火器を持ってマシンのもとへ戻ろうとしたとき、井上氏は駆けつけたレスキューカーにはねられてしまったのだ。
大きなケガを負うことはなかったものの、この事件は日本のF1ファンを中心に今も度々話題になっており、最近はツイッターなどで積極的にモータースポーツ関連の発言をしている井上氏本人も、「消火器ネタ」をジョークにすることも多い。その井上氏が、事件の起きたハンガロリンクへ18年ぶりに足を運ぶことを決めた。
現在、ユーロノバのチームオーナーになっている井上氏。発表されたプレスリリースによると、「いまもあの惨事を思
い出しては深夜に涙」しているという。しかし、同チームからAuto GPに参戦する黒田吉隆と佐藤公哉の指導と「あの忌まわしい過去とついに決別」するため、井上氏もハンガロリンクへ向かうことを決心した。
このリリースには、井上氏、黒田、佐藤のコメントとして、「……(汗)」という井上氏のツイッターでおなじみになっている発言も掲載されている。
井上氏も訪れるハンガロリンクでのAuto GP第3ラウンドは、3日(金)から5日(日)にかけて行われる。