ポルシェは、4月20日(土)、中国の上海モーターショーのプレスデーにおいて、ラグジュアリークラスでは世界初となるプラグインハイブリッドシステムを搭載した新型「パナメーラS・eハイブリッド」および、新開発エンジンを搭載したロングバージョンの新型「パナメーラS」および「パナメーラ4S」を発表した。
パナメーラS・eハイブリッドは、ポルシェのパラレル式フルハイブリッドシステムを体系的に発展させたもので、システム出力416PS(306kW)、0-100km/h加速タイム5.5秒、最高速度270km/hを誇る生粋のグランツーリスモだ。これだけの高性能を誇りながらも、燃料消費量は100kmあたり3.1リッター(NEDC:新ヨーロッパ走行サイクルに基づく)を実現。エレクトリックシステムのみでも時速135kmに達するほか、航続距離もNEDCに基づくテストで36kmを記録している。
また、パナメーラ4S・エグゼクティブとパナメーラ・ターボ・エグゼクティブはホイールベースが15cm延長されたロングバージョンだ。ホイールベース延長によりフロントシート背後のレッグスペースが拡大され、よりゆとりある室内とされたほか、パナメーラエアサスペンションによる走行安定性と、ポルシェならではのハンドリング特性が両立されたラグジュアリーかつスポーティーなモデルとされている。
この2モデルには、従来のV型8気筒エンジンに代わり、完全新開発の3リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載される。この新エンジンは従来のエンジンに対し最高出力が20PS、最大トルクが20Nm増大しているにもかかわらず、18%の燃費向上が実現されている。
ポルシェにとって、いまや中国は世界で2番目に大きい市場となっているが、今回の新型「パナメーラ」の発表に際し、ポルシェAG社長兼CEOのマティアス・ミューラーは、次のように述べている。
「ちょうど4年前、私たちは、ここ上海において初代パナメーラを全世界に公開しました。私たちのグランツーリスモが、この将来性あふれる市場にふさわしいモデルであることが明白に思えたからです。その考えは間違っていませんでした。2012年には、パナメーラの3台に1台が中国で販売されました」