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琢磨のインディ初優勝、Hondaのレース活動にとってすばらしい一日

2013年04月22日(月)14:13 pm

インディカー・シリーズ第3戦グランプリ・オブ・ロングビーチは、予選4番手の佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)が、悲願の初優勝を飾った。以下、ホンダのプレスリリースより。

今年で39回目の開催を迎えたグランプリ・オブ・ロングビーチは、海沿いのダウンタウンに作られた全長1.968マイルのストリートコースを使って27台のインディカーによって争われ、大観衆の前で佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)がキャリア初優勝を飾りました。インディカー・シリーズに参戦して4シーズン目の佐藤は、キャリア52戦目にして悲願の初優勝となります。この勝利は、日本人ドライバーにとっても、アメリカのトップ・オープンホイールレースにおける初めてのものです。

佐藤は予選4番手で2列目アウト側グリッドからスタート。すぐにライバルをパスして3番手にポジションを上げました。23周目、佐藤は昨年度チャンピオンのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)をパスし、2番手に浮上。28周目に1回目のピットストップを行いました。その次の周にポールポジションからトップを守り続けていたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がピットインし、作業に時間がかかったことで佐藤がついにトップに躍り出ました。

トップに立った佐藤は自信に満ちた走りを続け、リスタートでもその座を守りました。ハードタイヤでスタートし、レース中盤からゴールまでをソフトタイヤで戦い抜くという作戦が的中し、レースをリードし続けたのです。レース終盤、佐藤と同じ作戦で予選11番手だったグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が2番手に浮上。彼は一瞬、佐藤に近づきかけましたが、ゴールが近づくに連れて両者の差は広がっていきました。佐藤は2番手に5秒の差をつけてファイナルラップの80周目に入り、そのあとに後方グループの中でアクシデントが発生したため、チェッカーフラッグとイエローフラッグが同時に振られる中で、佐藤は初勝利のゴールラインを横ぎりました。

レイホールの後ろの3位でゴールし、表彰台の最後の一角を占めたのは、25番手スタートのジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)でした。アクシデントでスタート後2周目に出されたフルコースコーションを利用して給油し、次のピットストップまでを長く走れるようにした作戦が見事に成功し、大きなポジションアップを成し遂げたのでした。第3戦の表彰台はHondaドライバーたちが独占しました。そして、フランキッティが4位でゴール。Hondaは今シーズン初勝利を1-2-3-4フィニッシュで達成しました。

佐藤琢磨
「言葉もありません。最高の気分です。信じられないですし、本当にうれしいです。今週は完ぺきなレースウイークエンドになっていました。チームが最高の仕事をしてくれました。ピットストップも作戦も完ぺきでした。Hondaエンジンもパワフルで、レース中の私は、マシンを限界で走らせることを楽しむことさえできていました。開幕2レースで課題となっていたピットストップも、今日は本当にすばらしかったです。クルー全員が完ぺきな仕事をしていました。自分も集中力を保ち、与えられた仕事をやり遂げようと考えながら走っていました。その結果、すべてがうまくいって、まるで簡単に勝てたように感じたほどでした。この勝利が、まだ震災の影響が残っている日本に、いいニュースとなってくれるといいですね。日本の朝に、こうしたニュースを届けられることをうれしく思います」

アート・セントシアー|HPD社長
「Hondaのレース活動にとってすばらしい一日、すばらしい週末になりました。佐藤琢磨、アンソニー・ジョセフ・フォイト、ラリー・フォイト、そしてA.J. Foyt Racingのチーム全員をたたえたいと思います。これが、いくつもの勝利のスタートとなることを期待します。今日の彼らは非の打ちどころのないレースを戦い抜きました。作戦もピットストップも見事で、琢磨の走りも完ぺきでした。グレアム・レイホールもすばらしいレースを戦っていました。そしてもちろん、ジャスティン・ウィルソンが後方グリッドから表彰台へと到達したドライビングも賞賛すべきでしょう。Hondaドライバーたちによる1-2-3-4フィニッシュは、すばらしい週末に花を添えるものとなりました。昨日のアメリカン・ル・マン・シリーズのレースでは、HondaチームがLMP1、LMP2の両カテゴリーで優勝しました。明日、インディカーを含めた大勢のドライバーたちと、HPDの20周年とこれらの勝利をともに祝えることを喜ばしく思います」

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