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グロジャン、新シャシー導入で復調を望む

2013年04月21日(日)14:05 pm

2013年シーズン開幕以来、成績不振に陥っているロメ・グロジャン(ロータス)は、新シャシーが復調の助けになってくれることを期待している。

「1周目の狂人」という不名誉な呼び方をされるほどレース序盤のクラッシュが多かった2012年シーズンと比べて安定性は向上しているが、チームメートのキミ・ライコネンが優勝を含めて表彰台に2度上がったことを考えると、グロジャンの走りは精彩を欠いている。

27歳のグロジャンはロータスの2013年型車E21に基本的な問題を感じると話しており、チーム代表のエリック・ブーリエはグロジャンのために新しいシャシーの製造を指示していた。

本当の問題があるのはクルマか、あるいはグロジャンの過剰な自信かを問われたブーリエは「(クルマとグロジャンは)合わせて一つのパッケージなんだ。原因を探っている」と答えている。

「グロジャンは力を、つまりわれわれが想定している力を出し切れていないんだ」

「特にどこか責めるところがあるわけじゃない、少し変化が必要なんだ」

スランプに陥るグロジャンと対照的なライコネンは、2010年末に当時所属していたフェラーリとの契約を解除してF1を離脱、2010年と2011年はラリーに参戦していた。復帰1年目となった2012年シーズンはじょじょに勘を取り戻し、2012年シーズン終盤のF1アブダビGPでは優勝を果たした。2013年シーズンも開幕戦を優勝で飾り、2007年F1ワールドチャンピオンの名に恥じない活躍をしている。

2013年3戦終了時点で49ポイントを獲得しているライコネンと、わずか11ポイント獲得のグロジャンの差は何かと説明を求められたブーリエは、F1公式ウェブサイトに「キミのスピードが昨年よりもさらに上がっていることが大きいね」と語り、こう続けた。

「それに、ロメは2013年のタイヤの扱いに苦労している。アタックラップでも、レースでも、レースでのロングランでも」

グロジャンはバーレーンGPの金曜フリー走行に新シャシーで臨んだが、ライコネンはグロジャンよりもコンマ数秒速いタイムを記録しているばかりか、全体でもトップのタイムを出した。

グロジャンは母国フランスの『RMC』にこう話している。「気になる点を払しょくするためにシャシーを新しくすることにしたんだ」

「でも、何が問題なのか分からないし、どうしてタイヤをちゃんと使えないのかも分からないんだ。チームはスピードを落として走れって言うけど、もう僕はおばあちゃんみたいに走ってるんだよ」

「正直に言って、僕のドライビングスタイル(が原因)だとしか説明がつかないんだ」

「気持ちを納得させるのは簡単じゃないけど、きっと乗り越えられると思っているし、突然ライコネンよりも2秒遅くなったりもしないって分かっている」とグロジャンは語った。

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