メルセデスAMGのチーム代表が、ロス・ブラウンからマクラーレンのパディ・ロウに代わるといううわさをルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が否定した。
マクラーレンの元テクニカル・ディレクターであるロウはすでに“ガーデニング休暇”に入ってマクラーレンの職務から離れており、ブラウンのマネジメント兼技術の業務は近いうちにロウの手に移されると報じられている。
先週のF1中国GPでハミルトンがポールポジションを獲得したことで状況がやや変わったかもしれないが、メルセデスAMGの新ディレクターであるトト・ヴォルフは先日、ロウがブラウンの「後継者」であると暗に示した。
しかし、ヴォルフは「ロウの話と、ロスの退任は別の話だ」とも中国で語っていた。
ハミルトンは古巣マクラーレンで長く共に働いてきたロウよりも、新たな所属チームのボスであるブラウンを選ぶようで、チームにいい雰囲気を作ってくれるブラウンとこれからも一緒に働きたいと話している。
「僕はロスがいるチームと契約したんだし、彼と一緒に働けてとてもうれしい。それに、僕たちはとてもいい関係を築いているよ」
「いつかその時が来たら、ロスも引退するんだろう。いつになるかは誰にも分からないさ」
「それが近いうちじゃないことを願っているし、できればそれまでにたくさんの勝利を重ねたい」
ハミルトンはブラウンのファイティングスピリットを尊敬していると語っており、メルセデスAMGを強くするだけでなく、チームの苦境は明らかでもブラウンの味方で居続けると話す。
「ロスにはすごく秀でた点があるんだ。彼は長いことこのビジネスにかかわっている。それでも、ファイティングスピリットを失わないどころかますます強く戦い続けている」
一方、フェラーリのフェルナンド・アロンソは、メルセデスAMGが2013年に強くなるかは今年の冬にチームに合流したばかりのハミルトンにかかっていると語っている。
「去年、ルイスはマクラーレンをものすごく強いポジションに押し上げたんだ。今度は、メルセデスAMGを強いポジションに押し上げてその才能を再び示すときだ」
2008年にマクラーレンでタッグを組むもわずか1年でその関係を解消したアロンソとハミルトンだが、ハミルトンもアロンソに賛辞を送り返している。2013年のF1チャンピオンを狙うなら、アロンソを倒さなければならないと話している。
「今は、最高のドライバーが最速のクルマに乗っているから、勝つのはなかなか大変だよ」