フィアット・クライスラー・ジャパンは、「500」シリーズに、マニュアルトランスミッションを搭載した「500S」(チンクエチェントエス)を新たに設定し、4月25日(木)に発売する。価格は225万円。
2011年に登場した「500ツインエア」は、マルチエア技術を採用した0.9リッター2気筒エンジンにインタークーラー付ターボを組み合わせることで、エンジン効率を向上させ、高い次元で環境性能とエンジンパフォーマンスを両立したモデルだ。
0.9リッターという小排気量とは思えぬトルクフルな加速感や2気筒エンジン特有のサウンドなど、独特のドライブフィールが特長となっている。しかし、これまで500シリーズのトランスミッションには、デュアロジックと呼ばれるATモード付5速シーケンシャル(2ペダル)しかラインアップされておらず、軽快なツインエアエンジンとマニュアルトランスミッションの組み合わせを望む声も多かった。
昨年7月にはマニュアルトランスミッションを搭載した「500スポーツ・プラス」が250台限定で販売されたこともあったが、今回通常モデルとしてマニュアルミッション搭載車が設定された。
「500S」には、エクステリアにリアルーフスポイラーや500S専用フロント/リアバンパー、リアルーフスポイラー、500S専用デザインの15インチアロイホイールが装備される。また、インテリアにはブラック基調のスポーツシートやスポーツステアリングなどが採用され、一段とスポーティーな印象を与えるモデルとなっている。
<「500S」の概要>
全長×全幅×全高:3,585×1,625×1,515(mm)
車両重量:1,010kg
ハンドル位置:右
総排気量:875cc
エンジン:直列2気筒8バルブマルチエアインタークーラー付ターボ
最高出力:63kW(85PS)/5,500rpm [ECOスイッチON時:57(77)/5,500]
最大トルク:145Nm(14.8kgm)/1,900rpm [ECOスイッチON時:100(10.2)/2,000]
クラッチ形式:乾式単板ダイヤフラム
トランスミッション:5速マニュアル
駆動方式:FF
タイヤサイズ:185/55/R15
燃料消費率(JC08):26.6km/リッター
価格:225万円