NEXT...F1開催スケジュール

2013年F1第4戦バーレーンGPの見どころ

2013年04月18日(木)18:28 pm

2011年は騒乱状態のため中止になったF1バーレーンGP。昨年同様に今年も開催されることとなったが、開催反対派が爆発事件を起こしたことや、警官隊が発砲したとの報道もあり、開催の是非が問われている。

・問われた開催の是非
2011年はバーレーン国内が騒乱状態になり、安全を確保できないとしてバーレーンGPは中止になった。昨年は第4戦として開催されたが、F1開催に反対する意見は大きく、開催しない方がいいのではないかとコメントするF1関係者も多い。

今年もF1開催に反対するグループが抗議活動を行っていると報じられ、爆発事件を起こしたとの報道もある。また、警官隊が抗議グループへ催涙ガスなどを発砲したとも報じられている。

実際に昨年はフォース・インディアのスタッフが乗った車の近くで火炎瓶による攻撃があり、一部のスタッフがグランプリ期間中に帰国。スタッフを安全にホテルへ帰すため、フォース・インディアがフリー走行2回目の走行を早めに終了させるなどの影響も出ていた。

・開催サーキット
バーレーンGPが開催されるのは、首都マナマ近郊のバーレーン・インターナショナル・サーキット。2010年は、F1の選手権化60周年を記念して耐久レースで使われる非常に長いレイアウトが採用されたが、昨年から通常のレイアウトに戻った。

長いストレートがあるほか、低速から高速のコーナーまでそろっている。中でも、4本の長いストレートの後には低速コーナーが続いており、レイアウト的には比較的追い抜きしやすいコースだ。しかし、砂漠に囲まれたサーキットであるため、走行ライン以外は砂で滑りやすくなっていることが多い。

また、昨年から導入されたピレリタイヤは、「タイヤかす」と呼ばれる摩耗したタイヤの破片が大量に発生することから、前車を追い抜く際に走行ラインを変えた場合には、その影響も懸念される。

・タイヤの使い方が重要に
バーレーンは高温になることから、気温の高さF1マシンに与える影響は大きい。エンジンやギアボックスの冷却以外にも、特にタイヤへの影響が大きくなる。特に今年はタイヤの性能低下が早いことが問題になっており、ピレリは当初予定していたソフトコンパウンドの投入を断念し、4種類のうち最も硬い組み合わせであるミディアムとハードという組み合わせになった。

ミディアムはタイヤ側面のロゴやブランド名が白、ハードはオレンジで書かれている。決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使わなければならない。

・優勝争いは?

現在ランキング首位のセバスチャン・ベッテル擁するレッドブルが今回も速さを見せることが予想される。しかし、レッドブルはタイヤをいたわるため決勝のペースを抑える必要があるとも言われており、接戦になる可能性もある。

レッドブルのほかには、前戦中国GPで優勝したフェラーリ勢、そしてタイヤの使い方がもっともうまいとされるロータス、特にキミ・ライコネンが優勝争いに絡んでくる可能性が高い。また、今季は好調なメルセデスAMG勢からも目が離せないが、メルセデスAMGはタイヤへ厳しい傾向がある。もし、決勝でタイヤをいたわりつつも速いペースを維持できる場合には、メルセデスAMGにも優勝のチャンスがあるだろう。

2013年F1第4戦バーレーンGPは、19日(金)現地時間10時(日本時間16時)に開幕。決勝は、21日(日)現地時間15時(日本時間21時)にスタートする。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック