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インテルラゴス、今年のF1ブラジルGPが最後か?

2013年04月17日(水)13:08 pm

F1の最高権威バーニー・エクレストンは、老朽化の進むインテルラゴス・サーキットの改修が早急に行われなかった場合、F1ブラジルGPをF1カレンダーからなくすことも辞さないとの姿勢をあらためて強調した。

エクレストンは、『O Estado de Sao Paulo(エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に対し、2013年シーズンの最終戦であるブラジルGP(11月24日決勝)が、インテルラゴス・サーキットで行われる最後のグランプリになる可能性があると述べた。

「インテルラゴスは、改修するという約束をまだ果たしていない」

「それに、レースとの結びつきや、レースに対する私の気持ちも薄れてきた」

エクレストンはまた、ほかのサーキットに改修するよう説得している手前、F1カレンダーの中でも最悪のサーキットとされるブラジルの現状を見逃すわけにはいかないと話した。

「サーキットは間違いなく世界一だ」

「でも、公共設備やチーム施設はカレンダーの中で最悪だよ」

「ここ(上海)までとはいかなくても、運営上のニーズは満たしてもらわないと困る」

「インテルラゴスがこの状態を毎年続けていたら、ほかのサーキットに示しがつかない」とエクレストンは付け加えた。

エクレストンいわく、インテルラゴスの設備があまりにも不十分なため、各チームはピットレーンにあるガレージでミーティングを行っている。「モナコ(モナコGP)、メルボルン(オーストラリアGP)、それにモントリオール(カナダGP)の市街地サーキットでさえ、こんなことはあり得ない」とエクレストンは加え、改修を約束したサンパウロ市長は、約束を果たすべきだと述べた。

「今年中に改善することを期待しているわけではないが、もしサーキットでレースができる状態でなければ、2014年にサンパウロへ戻ってくることはない」

「来年もサンパウロで行うのか、それともブラジル国内のほかの場所で開催するのか、私どもは前もって知る必要がある」

エクレストンは昨年、有名なF1サーキットデザイナーのヘルマン・ティルケが手掛ける新しいサーキットプランを聞くため、実際にブラジル南部のサンタ・カタリーナを訪れている。

「プロジェクトを実行させようとする彼らの意欲に感銘を受けたって認めるよ」

「もし彼らにゴーサインを出したら、直ちに作業を始めるだろう」

インテルラゴスに見切りをつける可能性が本当にあるのか問われたエクレストンは、「サーキットの改修次第」と答えた。

「もう約束ごとにはうんざりだよ。サンパウロは、まだスタジアムが完成していないのを理由に、ワールドカップ(2014年)前にサッカーの大会を開催しないって聞いたよ」

「F1も同じだろうね。サンパウロがなくなった場合、もしかするとブラジルGPは消滅するかもしれない。サーキットがないからね」

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