NEXT...F1開催スケジュール

F1バーレーンGP開催反対で爆発事件も。責任者の反応は?

2013年04月17日(水)13:33 pm

F1第4戦バーレーンGP(4月21日決勝)を直前に控えたバーレーンでは、F1開催への抗議活動が激しさを増しており、F1の最高権威バーニー・エクレストンもいつになく慎重になっている。

バーレーンGPが開催されるサーキット周辺では14日(日)、F1開催に反対する反政府勢力が相次いで爆発事件を起こしたが、エクレストンはこれを真っ向から否定しており、『AP通信』へ以下のように話した。

「何が起きているんだい? いま抗議活動が行われているのか? それは知らなかった」

「抗議している者は一人もいなかったよ」

バーレーン政府は、先日起きた爆発が「テロリストグループ」による犯行だったと発表しているが、犯行グループは「F1グランプリの開催に反対するために」車を爆破したことを認めた。さらに、15日(日)にはアメリカで行われたボストンマラソンのゴールライン近くでテロリストによる爆破事件が起き、多数の死傷者が出るという大惨事が起きている。

エクレストンは、バーレーンGPを前にイギリス紙に対して次のように心境を打ち明けた。

「トラブルはご免だ。私たちがわからないことをめぐって、言い争いやけんかをしてほしくない。なぜなら、私たちには本当に理解できないからだ」

「レースのせいで、人々が抑圧される姿を見たくない」

「これらの問題が起きたのは、私たちの責任だと感じている人もいる。彼らの気持ちもよく理解できる」

一方で、エクレストンは反政府を掲げる活動家たちが、F1人気に便乗し、世界各国のメディアから向けられる注目を利用していると指摘し、実際にはそれほどの脅威にはあたらないとの見解を示した。

「いま置かれている立場について抗議している人たちが、悪い人たちだとは思わないし、主張を通すために人に危害を加えるとは思わない」とエクレストンは述べた。

バーレーンの政府報道官は『BNA通信』に対し、「バーレーンにおける治安情勢はとても安心できる状態である」とし、さらに「適切な警備体制がグランプリに向けて敷かれている」と述べた。

一方で、インターネット上のある「政治的ハッカー」グループは、声明文の中で、バーレーンGPを中止しなければ、F1というスポーツを混乱させると脅迫している。

「バーニー・エクレストンとバーレーンの王室は何も学んでいない」

「手遅れになる前に、バーニー・エクレストンに要求する。直ちにレースを中止しろ。さもなければ、インターネット上から消してやる」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック