レッドブルのマーク・ウェバーが、5年に及ぶ長期契約を結び、2014年はF1からル・マン仕様のスポーツカーレースへと転向することになったと報じられている。
これは、『Radio Le Mans(ラジオ・ル・マン)』が伝えたもので、ウェバーにとってまたしても悪夢のような週末となったF1第3戦中国GPが行われた上海インターナショナル・サーキットのパドックからの情報だとしている。
中国GPは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがチームからの指示を無視してウェバーを追い抜いて優勝したことに端を発する、いわゆる「マルチ21」事件が起こったマレーシアGPからまだわずか1レース目だ。
4月初旬には、ドイツの『Bild(ビルト)』紙が、ウェバーとポルシェが2014年の契約の件で接触していると報じていた。世界的なスポーツカーメーカーとして知られるポルシェが、来シーズンから世界耐久選手権(WEC)のプロトタイプで競われるLMP1カテゴリーに参戦を計画中であることはよく知られている。
ポルシェの広報担当者は、ウェバーに関するうわさを否定せず、ただ「(現在のドライバー名簿に)新たな名前が加えられるかどうか、そしてそれが何名になるのかということは後日決定される予定だ」とだけ述べていた。
だが、『AAP通信』は15日(月)にポルシェの広報担当者の次のようなコメントを掲載している。
「(ル・マンに向けた)テストの計画があるが、マーク・ウェバーがそれに加わらないことは確かだ」
「将来的にはF1ドライバーが加わることもあり得るが、それは必ずしも必要なことではない」