三菱は15日(月)、4月20日(土)から中国上海で開催される2013年上海国際モーターショーの出品概要を発表し、『CA-MiEV』と『G4』の2台のコンセプトカーを中国で初披露することを明らかにした。
今回出品されるコンセプトカーは、「スーパーセレクト4WD(SS4)」による4WD技術や、意のままの走りと優れた走行安定性の両立を目的とした車両運動統合制御「S-AWC」、衝突安全強化ボディー「RISE」を始めとする先進の予防安全技術安全といった三菱の次世代先進技術の総称である「@earth TECHNOLOGY(アット・アース・テクノロジー)」を具現化したものとなる。
なお、今回の上海国際モーターショーには、このほか2012年11月から現地生産を開始したコンパクトSUV『ASX』(日本名:『RVR』)や、2013年1月から中国で販売を開始した新型『アウトランダー』など、中国で生産・販売する車両を含む合計10台が出品されることになっている。
<コンセプトカー『CA-MiEV』の概要>
三菱が提案する将来のEVを想定したコンセプトカー。アスリートをイメージしたしなやかで躍動感のあるフォルムを持ち、ダイヤモンドカットをモチーフとしたヘッドランプ及びリヤコンビランプにより、精緻で深みのある表情を与えられている。また、ホイールのスポークにもダイヤモンドカットが刻まれ、走り出す瞬間から輝きを増す先進感を表現した。
EVシステムは、モーター・インバーター・充電器を一体化して電気ロスを低減する軽量タイプのEVコンポーネント、エネルギー回収効率を向上させたフル協調回生ブレーキ、手軽に充電が可能な磁界共鳴式非接触充電装置で構成されている。大容量28kWhを実現する高エネルギー密度バッテリーの採用、徹底したボディーの軽量化と空力性能向上により、航続可能距離は300㎞に到達する。
<コンセプトカー『G4』の概要>
『G4』は、三菱が世界展開を計画している新世代コンパクトセダンのコンセプトモデルだ。ダイヤモンドカットをモチーフとしたフロントグリル、ヘッドランプ、リヤコンビランプを採用し、存在感のあるフロントデザインと印象的なリヤデザインを実現。良好な前方視界と取り回しやすさを提供するショートノーズ、クラストップレベルの居住空間と優れた空力特性を両立する流麗なサイドプロポーション、後方に向かって切れ上がる躍動的なキャラクターラインなどにより、新世代コンパクトセダンに相応しいスタイリングが追求されている。
また、高張力鋼板を積極的に採用したクラス最軽量の衝突安全強化ボディー「RISE」に、軽量・コンパクトな1.2リッターMIVECエンジンと副変速機付のCVTが搭載され、各部での徹底的な軽量化と合わせ、クラストップレベルの低燃費を実現。さらに、軽量化がもたらす軽快な動力性能、安心感のある操縦安定性と良好な乗り心地により、ドライバーに走る歓びを提供するとともに、着座位置を高めに設定し、ドア開口部を広めに設定したことでスムーズな乗降も可能なった。また、ゆとりある後席足元スペースも確保されるなど、快適性が高められている。
<出品車概要(名称/展示台数/備考)>
・Concept CA-MiEV/1台/参考出品(2013年ジュネーブモーターショー出品)
・Concept G4/1台/参考出品(2013年バンコクモーターショー出品)
・アウトランダー/2台/日本生産車 (岡崎)
・ASX/1台/日本名:RVR、中国生産車 (広汽三菱汽車)
・パジェロ/1台/日本生産車 (パジェロ製造)
・パジェロスポーツ/1台/タイ生産車 (MMTh)
・ランサーEX/2台/日本名:ギャラン・フォルティス、中国生産車 (東南汽車)
・i-MiEV/1台/上海EVゾーン実証試験車